2022-10-01 07:00 am by 須坂新聞
須坂市議会は9月定例会最終日の9月27日、市が提出した総額13億2,568万円余を追加する本年度一般会計補正予算案や2021年度決算認定案、教育委員会委員の人事案など22件を原案通り可決、認定、同意し閉会した。他に、シルバー人材センターに対する支援を求める意見書1件を可決した。
本年度一般会計補正予算案を巡っては、宮本泰也、水越正和両議員が修正動議を提出。日本画家岡信孝氏の絵画(屏風絵3点)購入費600万円を減額し、信州須坂ふるさと応援基金に積み立てる修正案を示した。
宮本議員は修正理由について、長期化するコロナ禍と物価高騰により、市民生活は厳しい状況にあるとし「市が再び岡信孝氏の絵画を高値で購入することは市民の理解が得られない」と説明。購入理由や価格決定が「不明確」とも主張した。
討論では、修正案に賛成の立場で石合敬議員が、購入価格に対する疑問を挙げ「より市民益につながる」公金の活用を訴えた。
議長を除く18人で採決の結果、修正案は賛成少数(賛成7人、反対11人)で否決され、原案が賛成多数(賛成11人、反対7人)で可決された。修正案は予算決算特別委員会でも否決されていた。
市は財源として、クラウドファンディング(CF)型ふるさと納税の寄付金の一部を絵画購入費に充てる。
三木正夫市長は閉会あいさつで、岡氏の画業の全貌を伝えたり、身近に日本画を鑑賞できる機会を提供したりする購入目的を改めて示し、価格設定なども含めて「市民の皆さまに詳しく説明していきたい」と語った。
また、今回のようにCFを活用して事業を行う場合には「使途を限定して寄付を募ることから、市議会や市民の皆さまに丁寧に説明をしていく」と述べた。
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