2022-10-17 08:29 am by 須坂新聞
須坂市春木町区は8日、2000(平成12)年11月12日に秋葉神社(春木町交差点近く)境内に埋めたタイムカプセルを掘り出し、開封した。未来の自分や家族に宛てた手紙、写真などが出てきて、区民たちは懐かしい時代に思いをはせていた。
同区によると、タイムカプセルは当時の区役員らが中心となって埋設した。本来は20年後の2020年に掘り出す予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。
この日は、今年の区役員ら約20人が参加した。スコップなどを使って土を掘っていくと、水色の容器に「2000年11・12 タイムカプセル 春木町」と書かれたタイムカプセルを発見。公会堂に運んで開封した。
ふたを開けると、茶色いかめがあり、その中に思い出の品々が入っていた。手紙や写真をはじめ、区民運動会や文化祭、秋葉神社祭の手作りポスター、書道作品、地図、新聞などがずらりと並んだ。一般区民らも足を運び、懐かしそうに眺めていた。
自身の書道作品が出てきた70代女性は「当時は一生懸命書いたと思うけど恥ずかしいね」。別の70代女性は息子夫婦が2人のまな娘に宛てた手紙と写真が出てきた。写真には自身の姿もあり「無我夢中で孫の世話をしていたことを思い出す。(孫たちにとって)手紙は宝物になりますね」と話していた。
当時の区会計で、タイムカプセルの掘り出しと開封に立ち会った丸山勇作さん(86)は「なかなか当時のことは思い出せないが、こうして立ち会うことができて良かった」と喜んでいた。
杉田文弘区長(75)は「いまは町の行事をやるにしても横のつながりが薄くなってきている。だから当時こういうことをやったことは非常に素晴らしい。そういう時代にまた戻していきたい。地域のつながりを考えるいいきっかけになった」と話していた。
22日まで公会堂に展示している。その後は可能な範囲で個々に返却するという。
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