2022-12-03 07:00 am by 須坂新聞
須坂市議会12月定例会一般質問は11月29日〜12月2日に行われた。三木正夫市長は、新型コロナウイルスなどの影響で赤字経営となっている日帰り温泉施設の市ふれあい健康センター「湯っ蔵んど」を巡り、「今後も市民生活に欠くことのできない市の公共福祉施設」とした上で、将来を見通した今後の方向性については「市民の立場に立って議会と共に真摯(しんし)に検討していきたい」と答えた。市民を対象にした説明会を開催する方針も示した。複数の議員が質問した。
市は今定例会に、指定管理者が市に支払う施設維持協力金と均等割納付金計1,114万円の債権放棄と、温泉事業(委託事業)の赤字を補う支援金3,223万8,000円を盛った本年度一般会計補正予算を提案している。
答弁によると、湯っ蔵んどは新型コロナ禍で収益源だった自主事業の宴会場などの利用が激減。市長は「(指定管理者から)支援金を頂かなければ運営が立ち行かなくなるとの申し出があった」とし、「業務やサービス等を安定的、継続的に維持するためできる限りの支援を早急に行う必要がある」と説明した。「新型コロナという不測の事態の対応であり、緊急かつ必要不可欠な措置」と理解を求めた。
議員からは支援の妥当性や、将来的に多額な改修費が見込まれる中での施設の必要性を指摘する声、市民への情報公開などを求める意見が上がった。
市長は「湯っ蔵んどは年間約20万人が利用している施設。災害時には市の指定避難所としての機能も兼ね備えている」などと重要性を強調。市の支援がなければ来年度以降の運営継続は困難という。
一方で、中長期的な視点で施設の在り方を検討していく必要もあるとし「市民の施設として必要性と財源の問題をどう判断するかが基本」と答弁。市民説明会については、「実施時期や場所などの詳細は今後検討していく」と述べた。
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