百々川の空を泳いで20年〜100匹のこいのぼり

2023-04-22 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市の百々(どど)川上空を色とりどり100匹のこいのぼりがなびいている。野辺町などの住民有志でつくる「百々川に鯉(こい)を泳がそう実行委員会」が16日、高甫橋上流に設置した。今年で節目の20年を迎えた。風に乗って悠々と泳ぐ姿が楽しめる。5月7日まで。
 魚がすめない酸性水の百々川の「川の再生」と「子どもたちの健全育成」を願う取り組み。2004(平成16)年から毎年続けている。
 設置作業には会員約20人が参加。前日までに両岸に支柱を建て、この日は午前にワイヤに鎖を取り付けたり、別の場所で特大・大・中・小に選別したこいのぼりを運び込んだりして準備した。
 午後は、こいのぼりを1匹ずつつるした。ここ数年は新型コロナウイルスの影響で子どもたちの参加を見送ってきたが、今年は親子らの参加を募り、作業に加わってもらった。
 井上小1年の森本浩介さんは間近でこいのぼりを見て「口がでかい」とにっこり。栗ガ丘小6年の中山小暖(こはる)さんは「こいのぼりが長くて作業は大変だったけど楽しかった」。大空を泳ぐ姿を眺めながら「頑張った甲斐があった」とうれしそうだった。
 子供3人と参加した長野市の伊藤恵さんは「この場所にこいのぼりがあるとないとでは全然違う」。作業の大変さを知り、会員の労をねぎらっていた。
 当初から活動に携わっている会長の丸山剛(つよし)さん(78)は「多くの人に楽しんでもらうことが一番。最初は数人で始めたが徐々に手伝ってくれる仲間が増え、ここまでやってこられた」と感謝する。試行錯誤したという設置方法については「今のやり方になるまで4〜5年かかった」と振り返った。
 会員の高齢化で今後の継続には課題もあるという。「来年のことは分からないが、まだまだ続けようという声もある。みんなで元気にできればまたやりたい」と話していた。

2023-04-22 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。