信州すざか農業小学校ー豊丘に開校

2005-04-25 07:00 am by 須坂新聞

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 須坂市教育委員会は十六日、豊丘町のそのさとホールで「信州すざか農業小学校豊丘校」の開校式と入学式を開いた。
 子供たちに農業・自然体験を通して生きる力を養い、異年齢の児童や家族、地域住民らと触れ合うと共に、ふるさとの良さを再発見してもらおうと開設。来年二月まで毎月土曜日一〜二回、地元の農家を先生に農作物の植え付けや収穫、各種体験活動を行う。きょう二十三日から本格的な授業を開始する。
 須坂市内全十一校から一〜六年の児童五十五人が入学。農作業などを指導する先生は、市教委から委嘱を受けた豊丘町などの農家二十六人がボランティアで務め、そのさとホールと豊丘地域公民館を校舎に、周辺に借りた田んぼや畑などで授業、活動を行う。
 児童や保護者、関係者ら約百人が出席して開いた入学式で、三木市長は「自然体験が少ないと生きる力が失われる。ここで学んだことはたくましい力となって将来に役立つはず。地域の人や違う学校の人など友達をたくさんつくり、いろんな体験をして」と期待した。
 校長を務める市農業委員の羽生田郁雄さん(豊丘町)は「農業小学校にはテストや宿題はない。一年間楽しく学校生活を送り、思い出や友達をたくさんつくって」と激励。児童代表で小林光恵さん(豊丘小六年)は「とても楽しみにしていました。ここで学んだことは大人になって役立つと思います。いろいろな作物を作り、活動を頑張りたい」と話した。その後早速、授業を行う農地を全員で見学した。
 今後は稲やそば、野菜などを育て、収穫した作物を使ってそば打ち、もちつき、ひんのべ、おやき作りなどを行うほか、しめ縄作り、炭焼き体験などの伝統行事も学ぶ。市教委では中学校区単位で順次、農業小学校を展開する計画。

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