個性が光る「鉄の風景展」

2005-05-07 12:22 am by 須坂新聞

お知らせ icon 現代工芸作家の石合敬さん(48・須坂市春木町)は5月8日まで、長野市稲田の洋菓子専門店・お菓子工房で「鉄の風景展」を開いている。これまでは自営の塗装業がライフワークの中心を占めていたが、50歳を前に作家活動を再び始め、15年ぶりとなる今回の個展に向けて鉄・ガラス・イラストの作品制作を進めてきた。
 多摩美術大学インテリアデザイン科出身。在学中は同大学の工芸科新設に協力し、金属(鍛金)やガラス工芸の技術も習得した。亜細亜現代美術展で新人大賞受賞の経歴を持つ。
 作品展のメーンでもある鍛金は、後ろはあっても裏がない、多角的な視点で楽しめる立体作品。鉄の素材を生かした素朴さと、時が経つにつれて現れるサビが独特の風合いを醸し出す。今回の個展では、一輪車を押す人や風見鳥をモチーフにした花台、トンボのローソク立て、いが栗のオブジェなど、個性が光るユニーク作品が並ぶ。
 「鉄をたたくより、子育ての方が楽しくてしばらく作家活動から遠去かってしまったという感じもする。最近は子どもたちがアトリエに顔を出して紳結構じょうずじゃない紳と無邪気な言葉をかけてくれるのが嬉しい。本業はもちろん、今後はライフワークとしての作家活動にも本腰を入れていきたい」と石合さん。今回の個展では一部販売もしている。イラストは淡色の風景画や植物画など。なお同展の開場時間は午前10時から午後6時まで。5月4日は定休日。同店察243―0407。石合さん察245―2253。

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