いじめ自殺訴訟 須坂市会委が和解案を可決

2005-05-09 06:45 pm by いけいけすざか

政治・経済 icon 1997年1月に自殺した須坂市常盤中1年、前島優作君=当時(13)=の両親が、学校はいじめに気づかず優作君を救う義務を怠ったとして、同市に損害賠償を求めた訴訟で、市は9日の臨時市議会に、長野地裁が示した和解案を受け入れる議案を提出、付託された総務文教委員会は同日午前、可決することを決めた。午後の本会議で可決されれば、6月3日に同地裁で行う協議で正式に和解する。

 三木正夫市長は提案理由の説明で「和解内容に異存がないことから提案した。二度とこのような悲しいことが起きないよう今後とも取り組んでいきたい」と述べた。

 和解案は▽須坂市は、優作君が遺書を残して自殺したことを厳粛に受け止め、両親らに心から遺憾と哀悼の意を表す▽原告、被告はともに、優作君へのいじめとして悪口や陰口が存在したが、学校の調査では死に結び付く具体的ないじめの事実は特定できなかったことを認める―など8項目。いじめが自殺の直接の原因とする内容は盛り込まれていない。両親は賠償金約8600万円の請求は既に取り下げた。

 両親は2000年1月に提訴。地裁の提案を受けて和解協議を続け、4月19日の進行協議で、市議会の議決を得ることを条件に原告、被告とも和解案に合意していた。

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