2007-03-24 07:00 am by 須坂新聞
須坂高校定時制閉校記念式典と記念パーティーが17日、須坂迎賓館で開かれた。同窓生や関係者約150人が出席して59年の歴史や思い出を振り返りつつ、閉校を惜しんだ。式典に先立ち、同校玄関前庭で記念碑の除幕式も行われた。
佐々木啓佐義記念事業実行委員長は「昭和23年の開設以来、2,300人を超える多くの人材を送り出し、地域社会に貢献してきた。時代の流れとはいえとても残念。記念碑に書かれている『働いて学んで若さ恙(つつが)なし』は雨、風、雪の日も学校に通う勤労青年の姿を詠んだもの。定時制魂として残り、今後も生徒に力を与える。多くの方の協力のおかげで記念事業を完遂することができた」とあいさつした。
長野道男同窓会長は「定時制の卒業生は産業や文化など多方面にわたって地域を支えている。『熱、意気、ガリ』や『働きながら学ぶ』を大切に今後も活躍を」と話した。
記念碑は元職員で揮ごう者の丸林一富さん(松本市)らによって除幕された。碑文は元職員の海野一夫さんが在職中に詠んだもの。
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合わせて閉校記念誌も発刊した。表紙には定時制魂を詠んだ「働いて 学んで 若さ 恙(つつが)なし」を入れた。卒業生98人から寄稿があり、それぞれの時代のエピソードや思い出のほか、定時制に対する感謝、惜別の思いがつづられている。
佐々木啓佐義記念事業実行委員長ら同窓生による座談会のページもあり、苦労話や培った精神、その後の人生など熱い思いを語り合っている。創設に携わり尽力した清水彌平主事や、旧職員が生徒会誌「りんどう」に寄せた原稿、投稿なども掲載した。
初期から続いた弁論大会と生活体験発表大会の原稿、卒業写真、りんどう祭、修学旅行などの行事の写真も合わせて載せ、59年を振り返っている。A5判、366ページ。
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