不況の波…厳しい現実、切実な声

2008-12-21 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 世界的な不況の波は須高地区にもじわりじわりと押し寄せ、年の瀬にきて深刻さを増している。須高の事業所でも雇用調整や一時休業などを実施するところが出てきており、スーパーや量販店の閉店なども含め厳しい現実に直面している。このため、12月に入り、須坂公共職業安定所を訪れる人が急増。就職や生活の不安を心配する人たちが目に見えて増えている。
 同安定所によると、管内の10月求人倍率は0.78と県内一低いが、11、12月はさらに悪化。12月は1日当たり約500人(前年同月比40%増)が訪れている。21台収容の駐車場は満杯状態が続き=写真、入口で人の列ができることも。同安定所は「政府支援策などを説明し、企業に雇用確保を求めているが難しい」とし、再就職支援策を関係機関と協議するなど対応するとしている。
 同安定所を訪れた人からは▽6年勤めたパートを1カ月前に解雇された。小学生が2人いる。希望する職はない。何でもいいから見つけて正月を迎えたい(30代女性・須坂市)▽車の部品製造に勤めていたが、仕事が途切れがちなので自ら退職。生きがいがほしい(50代男性・小布施町)▽派遣で長野市の大手メーカーに入り、3カ月で切られた。同じ立場の人が600人いる。親と同居だが厳しい。畑違いでも働きたい(20代男性・長野市)▽住み込みだが事情があって辞めた。今は知人の世話になっている。早く部屋付きの職を見つけないと困る(30代女性・高山村)―などの声を聞いた。

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