森上小へ中国内モンゴルの児童画届ける

2009-01-20 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 中国内モンゴル自治区のショロンフフ(モンゴル語、中国語はジェランチ)で昨年10月、砂漠化を防ぐ2回目の植林プロジェクトを行った「緑化旅団・緑の大地」の小林紀雄団長(須坂水の会会長、馬場町)は先ごろ、森上小へショロンフフ民族小学校5年生が描いた絵画17枚(写真)を届けた。おととし4月の植林から交流。前回贈られた20枚の絵は現在、2階中央廊下に展示している。同校では今後作品を入れ替える計画だ。
 内モンゴル自治区などの砂漠化は、政府の遊牧民定住化策により羊など家畜の過放牧、過耕作、地球温暖化、土壌流出など人為的・自然的要因によって年々拡大し、日本へ届く黄砂も増えている。
 同プロジェクトは長野市嘱託職員で同自治区出身のナラス(娜日蘇)さんの草原だったふるさとへの思いに共鳴して始まった。今回は森上小から14枚の絵や運動会の映像、学校行事の紹介写真を贈り、前回に続いて民族小から絵が贈られた。
 宮沢輝行校長は「細かく丁寧に描いていて内モンゴルの子供たちのきちょうめんさ、まじめさ、素朴さなどが想像できる。絵からたくさん学んでほしい」と話している。
 小林さんは「ショロンフフは長野県の8割ほどの広さに8万人が暮らす。学校は無料だが、寮生活は実費負担で1人年間1万円あると生活できる。通学できないため小学校、高校とも全寮制に近く、小学生は7歳で寮に入る。砂漠化が進み遊牧民の生活は厳しい」と状況を説明した。
 日本から22人が参加した植林は、ポプラ2,000本、砂柳8万本を現地住民と協力して植えた。場所は前回と同じバヤンボリグ村。おととし植えた砂柳の苗木は6割ほどの活着率といい、着実に伸びる姿に感激した(小林さん)という。
 また、教育支援では同民族小へ図書289冊を贈呈。児童3人へ支援金を贈った。ショロンフフ総合高校へは109冊を贈呈。10人に支援金を贈った。
 小林さんは「砂漠化は遊牧民の生活基盤を奪うことになり、奪われると子供たちが学校へ通えなくなる。植林は教育支援でもあり、心ある人には応援してほしい」と話す。
 植林や学校交流は5年計画。今年は10月7日〜12日に3回目を予定。7月21日〜26日には現地見学ツアーも計画する。4月1日〜30日にはシルキー2階で植林写真展や教育交流展を開く。小林さんTEL090-1059-7335。

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まりりん @ 2009-01-23 02:58 pm

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