【須坂市】タンザニアに届けます…

2009-03-04 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市と市勤労者協議会はこのほど、アフリカ・タンザニア出身の小林フィデアさん(飯綱町)の要望を受け、同国のエイズ孤児支援組織「ソンゲア女性と子供の支援団体」に放置処理済自転車約130台を贈呈した。自転車は6月頃、現地に送られる。写真は駅前で積み込み作業するフィデアさんと夫の一成さん。
 須坂市は毎年、処理済の放置自転車を勤労協に管理委託。勤労協は地元業者に処分してもらっている。そこでフィデアさん夫妻が母国の子どもたちのために自転車を譲ってと市に依頼して実現した。
 同支援組織は同国NPOで、両親をエイズで亡くし自らも感染している子どものための孤児院を運営。フィデアさんの母が代表を務め、約50人が入所。運営費の大半はフィデアさんの給料や講演料が充てられているが、個人では限界があるとして、物資などの提供を呼び掛けている。
 贈呈式(写真)には、三木市長、勤労協の武井徳夫会長。フィデアさん夫妻らが出席。三木市長は「小林さん夫妻は日本のもったいない精神を実践され、両国の架け橋になってくださり感謝。他に必要な物があれば協力したい」。武井会長は「私たちの地道な活動が皆様の役に立てるなど国際的に広がり、うれしい」とあいさつ。
 フィデアさんは「粗大ゴミの中に使える物がたくさんあると感じていた。須坂市は快く受け入れてくれた。自転車はそのまま送り、現地で子どもたちが修理。自分で乗ったり、売ったりして施設資金にするなど教育効果もある。本当に感謝です」と話していた。



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