2009-03-30 07:00 am by 須坂新聞
仁礼町区民でつくる仁礼町区鳥獣害対策委員会(坪井今朝生委員長)は22日、須坂市が事業主体の野生鳥獣被害総合対策事業でサル・イノシシ用電気柵を設置した=写真。市は19年度から維持管理に加え、設置作業も地元に依頼し、同町は2年連続で行った。設置場所は同町福沢から亀倉(高仁神社裏)まで1.1km。前年度の同町西原〜福沢1.5kmや亀倉の1.5kmとつながり、仁礼東側は4.1kmに延びた。
事業費約180万円のうち県補助と市費が各半額。市はトタン板や鉄筋、電気柵部材を用意し、100人を超える区民が雨と風の中で設置作業を行った。
高さ1.5mほど。下半分はトタン板でイノシシの侵入を防ぎ、上半分は4,000〜5,000ボルトの電流が流れる。柵に近づく行動を抑制するため、外側10mには昨年秋、別の補助金を使って樹木伐採や枝払い、下草刈りをして緩衝帯を設けた。
市農林課は「電気柵設置によりイノシシ被害はほぼ防げる。群れで行動するサルは、前年度の状況から30〜40匹のうち入るのは1匹くらいとかなり減る見通し」と話す。
今後漏電防止の下草刈りなど維持管理を週1回、全区民が交代で行う計画だ。設置作業に参加した区民は「効果は期待できるが、今後の維持管理が課題」と取材に答えた。
市は市内5カ所からの設置要望に対し、3月29日には大日向町で1.1kmを設置するほか来年度以降に塩野、豊丘、仁礼西側を計画する。
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