2009-11-29 07:00 am by 須坂新聞
仁礼、井上、上八町でつくる三ケ村協議委員会は22日、建て替え工事が終わった大谷不動尊奥の院(須坂市仁礼山)で落慶法要と留め護摩を行った=写真。雪が地面を覆い、冬季入りが感じられる奥山のお堂には来賓や寄付者、工事関係者、役員ら約130人が出席した。別当増沢秀誉高顕寺住職ら7人の僧侶が祭事を行った。増沢導師は「水や自然を守る気持ちを強め、地域のお堂を誇りに思って末永く大切にしよう」と呼びかけた。
大谷不動は滝山(米子)不動と背中合わせに位置する。水の神や五穀豊穣の神として善光寺平にまで信仰が広がっていたことが記録からも分かる。奥の院の建設は江戸末期(慶応3年)か明治中期(明治17年)とみられ、120年以上風雪に耐えたお堂の建て替えを今回行った。
三ケ村協議委員会の駒津行雄会長(仁礼会理事長)は「貴重な寄付をお願いし、工事関係者の多大なご尽力で完成した。変わることなく不動明王を信仰してこれからも守り続けたい。大谷山を発する源流は宇原川、鮎川となって須坂市の水資源に寄与し、今後も治山治水を保っていく」とあいさつした。
お堂について、出席者は「前より明るく、風情がある」(女性)「廊下が中へ入って前より広くなった。どっしりして上がりやすくなった」(男性)と取材に答えた。お堂は大谷林道から林道タカオチバ線へ入り、終点から作業道を上るが、安全対策上、普段は作業道入り口で進入不可となっている。
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