2009-12-19 06:00 am by 須坂新聞
11月25日に老衰のため9歳で死んだ須坂市動物園の人気者アカカンガルー・ハッチのお別れ会が13日、同園で開かれた。ハッチへの名誉園長の称号授与や子どもたちの思い出発表などがあった。県内外から約2,400人が訪れて、ハッチの写真が置かれた献花台に花や果物を手向けるなどしてしのんだ。
市内の年配者の男性は「ハッチは須坂を有名にした功労者。お礼とお別れをしに来た。寂しいけど元気をもらった」。愛知から駆けつけた家族連れは「子どもが最後のお別れをしたいと足を運んだ。直接見たのは1回だけだが、テレビで見るハッチはユニークな動きとキャラクターでいつも家族に明るい笑顔をくれた」と話した。
お別れ会で三木市長は「ハッチから身近なものを大切にすることを教えてもらった。きずなや人と人とのかかわりの大切さなどをあらためて気づかせてくれた」と感謝した。
飼育担当の小林正和さんは「今日も多くの人に来てもらい喜んでいると思う。5番目の子どもがクララのお腹から外に出た。キャッチやクラッチもサンドバッグに抱きつくようになった。ハッチがいなくて寂しいがこれからも動物園を応援して」と話した。
小山小児童と須坂東高生が思い出を語り、田幸優希さん(6年)は「動物園での飼育体験でハッチを見るのが楽しみだった。今もハッチがいるような気がする。みんなに笑顔をくれた」。羽生田拓哉君(2年)は「パンチするのがかっこよく、お尻をかくのが面白くて大好きだった。会えないのは寂しいけどずっと忘れない」と別れを惜しんだ。
南園の第2カンガルー舎隣にハッチ家のお墓が設けられた。
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