2009-12-21 07:00 am by 須坂新聞
須坂市仁礼町のグリーンアルム複合施設のケアハウスに入居する小林げんさん(94)、和田常盤さん(88)、柘植ミヨエさん(78)が、先ごろ行われた第51回全国書道展(大東文化大主催)で、そろって特選に選ばれた。週1回開く書道クラブの仲間とともに喜びを分かち合い、「来年もまた入賞を」と、熱心に練習を続けている。
施設が開所した平成13年当初から有志で書道クラブを作り活動。5年ほど前から池田志う子さん(仁礼町)がボランティアで訪れ、池田さんが師と仰ぐ宮沢良太郎さん(村山町)の手本を元に指導する。
和田さんは金賞、銀賞の入賞を経て、2年連続の特選。今年の作品は『形潜莫観在智猶迷』で、「自分の世界の中で無心に努力していけるから、書道は一番好きです」。
小林さんは昨年金賞。今回の作品は『大唐三蔵聖教序』で、「お手本通りに書けない時は本当に苦しい。でも夢にも思っていなかった賞をもらえてうれしい。部屋でもたくさん書いた甲斐がありました」。
柘植さんは『露結為霜』を書き「まったくの初心者だったので、筆の持ち方から先生に教わり、根性で一生懸命書きました。先生やまわりの皆さんのおかげです」と話す。
池田さんは「書道はみなさんの生活の一部で、いきがいの一つになっているよう。書に向かう瞳の輝きは驚くほどです」と、上達ぶりを喜んでいた。
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