2010-05-24 07:00 am by 須坂新聞
須坂市文化会館メセナホールなどでの文化活動を支援するメセナホール友の会は16日、友の会総会記念事業として、須坂市中島町出身の音楽評論家富澤一誠さん(上写真左端/59・東京都)がプロデュースして、今年で5回目となる歌とトーク満載のフォークコンサート「フォーエバーヤング」(須坂市文化振興事業団と共同主催)を大ホールで開き、フォーク世代を中心に会場を埋めた多くの人たちが「青春時代の自分に出会えた」アットホームなコンサートを楽しんだ。
友の会では1993年に設立以来、毎年総会開催日にクラシックコンサート・寄席・講演会などを実施してきた。2005年の総会終了時に行った今後についての話し合いで、会員から「フォーク評論の第一人者で活躍している富澤さんにお願いして、さまざまなアーティストを招いたコンサートを開いてみては」との提案があり、富澤さんに打診したところ「故郷への恩返しになれば」と快諾。2006年に杉田二郎、因幡晃、永井龍雲を招いて1回目を行った。
コンサートは「3組出演」を原則として、07年は庄野真代、細坪基佳、三浦和人、08年はイルカ、山本潤子、鈴木康博、09年は新井満、トワエモワ、ビリーバンバンを招いた。
今回はブレッド&バター、尾崎亜美、ばんばひろふみが出演。コンサートの冒頭、富澤さんは「正直なところ3回続けばと思っていたが、だんだん浸透してきて、アーティスト同士でも話題になり、意を強くしている。出演者は全国どこでもやらない組み合わせを考え、新たな魅力が生まれている。資料の展示とセットのコンサートは須坂ならではの取り組み、きょうは東京から視察に来ている。故郷の皆さん、ありがとう」とあいさつした。
ステージでは出演者が楽しいトークを交えながら、それぞれの持ち味で観客を魅了。尾崎亜美さんのステージでは「母が信州育ち。親戚が会場にいる」と明かして、会場と「信濃の国」を合唱するサプライズもあった。アンコールでは「上を向いて歩こう」と「ふるさと」を大合唱、会場が一つになった。
東京・大阪・京都など遠方から訪れたファンもおり、アンケートでは「元気をもらいました。明日からまた頑張れそうです」「すごく歌いたい気分で、このままカラオケに行きます」「このイベントを須坂で開くことに誇りを感じます」などの感想が寄せられた。
また、小ホールでは富澤さんが所有する膨大な資料の中から、ジャケット写真やコンサートパンフレットなどを展示、多くの人が懐かしそうに見入っていた。コンサート後には富澤さんのサイン会も開かれた。なお、コンサートの模様は出演者のインタビューも交えて、FM長野で今月30日午後8時から放送される。
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