2010-06-20 07:00 am by 須坂新聞
市指定無形文化財の古川清行(本名信夫)刀匠(62、村石町)は大倉集古館(港区)で来月25日まで開催中の第1回新作日本刀・刀職技術展覧会(公益財団法人日本刀文化振興協会主催)で特別賞に次ぐ金賞に輝いた。一方、今月18日〜27日、刀剣博物館(渋谷区)で開催中の平成22年新作名刀展(財団法人日本美術刀剣保存協会主催)で、初の無鑑査出品となり、ポスターに採用された=写真は14日、下八町の鍛刀場で。
日本刀文化振興協会は日本刀の保護育成、刀文化の振興、国際啓発などを目的に20年12月、設立された。作刀・刀身彫刻、研磨、刀装の部に137点が出品され、特別賞4点、金賞14点、銀賞22点、入選78点を選んだ。
古川刀匠の作品は長さ74.5㎝、反り2.4㎝の刀。銘は「信濃国清行 平成二十二年春」。相州伝を狙った湾(のた)れ調の刃文が特徴という。
「研ぎ上がりがイメージとは違い、刀そのものの力が足りず最高傑作とまではいかなかった。会場で刀としての歩みを始めた我が子の晴れ姿を見て、あらためて手が離れたことを思った」と話す。
一方の無鑑査出品作は長さ74.1㎝の刀。銘は「信濃国清行 平成二十二年春」。「名に恥じない刀を出し、さらに上を目指していくことにこれからも変わりはない」と話す。
刀匠古川清行後援会の柳沢英雄事務局長は「昭和56年、鍛錬場を開設以来29年。日本一を目指して後援し、精進が実って昨年日本一の刀匠となった。無鑑査はうれしい限り。100年、1,000年残る刀を」と話す。
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