2010-08-29 07:00 am by 須坂新聞
須坂市消防本部は22日、7月に須坂市内で発生した2件の火災で初期消火や避難誘導を行った市民や高校生計7人に消防長感謝状を贈り、活動をたたえた。
1件目は26日午後0時20分ごろ、高橋町で発生。ごみが燃えているのを同町の小林良衞さん(63)が発見、小林さんは付近の人に119番通報を依頼すると共に、現場近くのホースを使用して水道水で初期消火に努めた。
火災の黒煙を発見した須坂東高校2年生の3人(大西裕也君=須坂市小山町、土倉東也君=飯綱町、市村廣野君=小布施町東町)も現場に駆けつけ、小林さんの消火活動を手伝い、さらに他のホースや水道水を使って消火に努め、近くの住居への延焼を食い止めた。
2件目は28日午後4時ごろ、豊丘町の住宅で発生。同町の福原武さん(78)は119番に第一通報すると共に他の2人と消火栓による初期消火を実施。現場を通りかかり火災を発見した同町の田尻剛さん(41)は119番通報すると共に近隣住民に火災を知らせ、他の2人と初期消火を実施。黒煙が上がっていることに気づいた同町の大島忠義さん(66)は現場に駆けつけ、他の2人と初期消火を実施、延焼を防止した。
感謝状を受け取った大西君は「当たり前のことをしただけで恐縮している。これからも人のためになるようなことをしていきたい」と話している。
同本部によれば、22日現在、須高では15件(須坂市13・小布施町1・高山村1)の火災が発生。前年同日に比べて5件少ないが、8月20日に峰の原高原で起きたペンション火災で死者1人、負傷者1人が出た。15件のうち4件はたばこの不始末が原因とのことで、同本部では「寝たばこはやめる、ガスこんろなどのそばを離れる時は必ず火を消すなど防火の基本を再確認して、かけがえのない生命や財産を守りましょう」と呼び掛けている。
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