2010-09-18 07:00 am by 須坂新聞
小山小学校のシンボルツリー、トチノキは幹が四つに分かれて伸び、道路側にかかる枝葉が交通の支障となっていることから、学校と市教育委員会は先ごろ、道路側を切り取った。10日の市議会一般質問で永井光明議員が「(この対応を)どう今後に生かすか」とただした。また、浅野隆一議員も関連質問で市教委の見解を求めた=写真は14日。
市は「7月17日に学校敷地から南側市道の片側車線いっぱいにはみ出す枝を伐採した。枝葉が茂って信号が見えない、信号待ちの車のボンネットに実が落ちた、つぶれた実で道路が汚い、落ち葉清掃の問題などで、学校に苦情や枝せん定の要望が寄せられ、歩行者に実が直撃する危険性も考慮した」と答えた。
野沢幹雄校長は13日の取材に「堅い実が道路側へ落ちることや、児童に道路で何かあったときは取り返しのつかないことになるので茂った葉で信号が見えないなど交通安全への配慮を一番に考えた。シンボルとしてのトチノキを粗末にしたつもりはない」と話す。
2年前は地元男性が直接、昨年は電話で女性と別の男性が抗議。学校は市教委に枝払いを相談したが見送られた。今年は要望を受け行った。作業後は御礼はがきが来ているが、シンボルに対する反応には賛否両論がある。
議員の一般質問再質問(10日)で春原博教育次長は「トチノキが枯れることはないと考えているが、交通安全や苦情に配慮するあまり、景観面やシンボルツリーへの配慮が欠けてしまった。芽の成長が早いと聞いているので一日も早くと願っている」と答えた。
作業を委託された長野森林組合須高支所は「広葉樹は再生力が強く、新芽が発生して葉が茂っていく」と話す。
市教委は14日、樹木医と今後の対策を協議し、切り口にペースト状の殺菌剤を塗って保護することを決めた。
2010-09-18 07:00 am by 須坂新聞 - 2 コメント
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