2010-10-30 07:00 am by 須坂新聞
㈳発明協会の本年度関東地方発明表彰でオリオン機械(須坂市幸高町)の特許「モータ制御の搾乳ユニット自動離脱装置」が「中小企業庁長官奨励賞」に輝いた。6特別賞の中では上位3番目。法人代表の太田哲郎社長には「実施功績賞」が贈られる。また、同社の特許「ヒートポンプバランス制御空調・温調機」が「発明協会長野県支部長賞」に。一方、テクノエクセル(須坂市南横町)の神林章社長(協会県支部理事)に「奨励功労賞」が贈られる。表彰式は来月5日、メルパルク長野で。
同表彰は発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的に大正10年に創設された。全国を8地方に分けて優秀な発明者(考案、意匠含む)らをたたえる。関東地方(関東甲信越・静岡)は1都10県から約200件の応募があった。
「モータ制御の搾乳ユニット自動離脱装置」(写真上)は、重量約2㎏の搾乳ユニットを搾乳終了時に牛の乳房から取り外して収納するまでの一連の動作を自動で行うもの。持ち上げるワイヤの巻き上げ機構に電動モータを採用し、装置の小型軽量化(約5㎏)を図った。自動化により一人当たりの管理頭数が増やせ、搾乳時間全体が短縮できるという。
平成18年に特許出願・発売、21年9月18日に登録された。国内市場は好調、海外でも相手先ブランド製品として輸出している。発明者(写真上の4人)の滝沢裕実さんは「チームで開発し、モータの選定に苦労したが、苦労が報われた。先輩や職場の方々のご指導に感謝したい」と話す。
また、「ヒートポンプバランス制御空調・温調機」(写真下)は半導体や恒温恒湿工場などに使用される。自社冷凍技術を応用したヒートポンプバランス制御を搭載して最適な制御が可能。電気ヒータを使用せず、冷凍回路だけの制御方式で大幅な省エネを実現した。
19年出願、20年発売、22年1月8日登録。今年2月の日本機械工業連合会主催の「優秀省エネ機器表彰」で連合会長賞にも輝いた。
発明者(写真下の2人)の小林正一さんは「一般的な電気ヒータ制御をなくし、省エネに貢献した」と話す。
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