2012-06-30 07:00 am by 須坂新聞
市内外製造業と団体でつくる「須坂地域ものづくり人材育成ネットワーク」(事務局・須坂市)は28日、新たに「ものづくり未来塾」(塾長・岸佐年長野高専教授)をシルキーで開講した。国内市場縮小や高コスト体質、新興国台頭など日本の製造業を取り巻く環境が厳しさを増す中、今後のものづくり産業のあるべき姿などを学び、地域産業の発展につなげていく。
塾生は経営幹部ら10人。年6回開く。第1回講習で岸塾長はインターンシップを通して商品開発した事例などを踏まえ「産学官連携のヒューマンネットワークを広げ、小さな実践を積み重ねることが、人材育成と地域企業の繁栄につながる」などと話した。
同ネットワークは5月、4年間活動してきた「須坂地域金型人材育成ネットワーク」の名称を変えた。金型の事業展開がある程度成果を上げたことから、これまでのノウハウを「ものづくり」に関わる幅広い分野の人材育成に生かしていく。
金型の枠を超え、従来の金型関連14社に各種製造業が加わり、37社の参加となった。関係企業と信大、長野高専などの人材育成機関が連携して実践的な教育訓練や研究開発などを促進し、少子高齢化など人材難時代での地域産業の発展を図る。
今回ポリテクセンター長野が支援機関として参加、実習を通して人材育成に関わる。代表幹事は引き続きオリオン精工副社長の春原忠夫さんが務める。
従来からの事業では▽専門高と会員企業のインターンシップ▽産学官連携による現場に根ざした技術講座(CAD講座など)▽先進企業視察。
また、平成27年度開校を予定する県立総合技術高校(須坂新校)に新設する創造工学科のデュアルシステム支援を検討する。同システムはドイツ発祥で、教育と職業訓練を同時に進める。企業から講師を学校へ派遣したり、生徒が企業で実習することで即戦力となる人材の育成を図る。
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