2012-10-13 07:00 am by 須坂新聞
市議8人が市の平成23年度事業から9事業を選んで評価した結果を5日の4会派合同市議会報告会(シルキーホール)で発表した。また、出席した市民の質問に答えた。昨年度と同様に今後、市へ提言する。
商業振興事業の「わざわざ店等開設支援事業」は、市が「拡大」とする評価に対し、議員側は「改善・効率化し継続」と評価した。
事業内容は、創業店舗改修費等補助10件1,637万円余と創業店舗家賃補助15件752万円余。担当課の商業観光課は「個性的で魅力ある店舗等を増やすことが必要」とした。
宮坂成一、田中章司両議員は「商店街活動基盤の強化という点で期待されるが、一口で特徴を表すことのできる個性ある魅力的商店等が少ない」と指摘。
さらに「範囲が広すぎるので重点地区を定め、時限措置で行い、単に家主救済策にならないこと、バラマキにならないよう効果の検証を望む。対象店舗等は表示し、事業の意味合いを知ってもらうことも必要」と付言した。
一方、博物館管理運営事業の「まゆぐら改修事業」(新規)は、市が「文化芸術振興ビジョン」に基づき、全市をフィールドとした博物館活動を進めるため、養蚕製糸資料等展示の一部をまゆぐらに移転して博物館展示室の活用を図るもの。
北沢雄一、土谷フミエ、佐藤寿三郎の3議員は「改善・効率化し継続」とした。
理由は「製糸業で栄えた市の養蚕製糸資料館を市内に分散させることよりも、集中展示が必要と考える。取得した旧越家住宅や旧小田切家住宅を総合的にリンクさせた養蚕製糸資料館の取り組みを考えた場合に必要性がある事業」とした。
付帯意見は「製糸の町で名を成した以上、大規模な養蚕製糸資料館構想を望むが、博物館の運営や文化財の維持には金がかかる。市民が誇れる魅力ある施設としなければ理解は得られない」とした。
出席した市民からは「市の施設は小さなものが多いが、大きな施設を作るべきでは」との声が寄せられた。
議員側は「他に誇れるような博物館構想を打ち出せないか、市民と共に考えたい」と答えた。
そのほかの評価結果は次の通り。
▽行政改革推進事業=市は拡大 議員側は改善・効率化し継続▽地域活性化事業・地域情報発信事業・ラジオ番組制作事業(新規) 議員側は改善・効率化し継続▽農業小学校運営事業・信州須坂農業小学校豊丘校=市は改善継続 議員側は拡大▽工業振興事業・農商工観連携新事業創出支援事業(新規) 議員側は現状維持
▽新サービス産業事業・フルーツスイーツフェスタ開催事業(新規) 議員側は改善・効率化し継続▽介護予防二次予防事業・二次予防事業対象者の把握事業=市は縮小 議員側は拡大▽ごみ減量再資源化事業・不法投棄対策の強化=市は拡大 議員側は改善・効率化し継続
有志は田中、佐藤両議員(新自由クラブ)宮坂、岩田修二両議員(須坂市民クラブ)北沢、宮本勇雄両議員(無所属クラブ)竹内勉、土谷両議員(日本共産党)。
2012-10-13 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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