2013-10-26 07:00 am by 須坂新聞
須坂市井上町の小坂神社でこのほど行われた秋祭りで、同神社所蔵の門灯籠が18年ぶりに復元、奉納された。
門灯籠は江戸時代慶応2(1866)年の作とされる。戦中戦後など奉納されない期間が長く続き、最近では昭和61年から平成7年までの10年間奉納され、それ以降は途絶えていた。今回は18年前に奉納した人たちの思いを受けて、地元の青年有志でつくる若無尽門燈籠奉賛会が祭りに合わせて復元した。
復元に当たり、門灯籠の正面の絵は、有賀佑司区長(69)が担当。「平家物語」一の谷の戦いで活躍した地元井上産の名馬「井上黒」を描いた。その脇には区民が詠んだ「くろ駒の 幾星霜の波こへて 更にもつたへん 門のみあかし」の書が飾られている。
奉賛会の青木正幸会長(36)は「先輩の熱い気持ちを聞いて心が動いた。作る苦しみや楽しさがあった。大きな歴史にしびれながら作った。誇りを感じる。地域の先輩も協力してくれた。先輩の喜ぶ姿が見れて良かった」 、有賀区長は「高齢化もあり途絶えていたが、意欲的な若い人たちに感謝したい。私たちは次代につなげる架け橋となり、若い人たちを応援したい。復元を通して世代間の絆が深まった。門灯籠は郷土の誇り」と話していた。
11月3日に井上町公会堂で開く井上町文化祭で、蔵の町すざか昔を語る会(佐藤政世代表、春木町)が「名馬井上黒」を口演する。午後1時半頃の予定。
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