依田さんと山崎さんが消防庁長官表彰〜長年の功労で最高栄誉

2014-03-20 12:11 pm by 須坂新聞

お知らせ icon 長年にわたり消防団活動や消防業務に尽力した人を讃える今年度の消防庁長官表彰に須高から須坂市消防団長の依田浩明さん(59、小島町)と須坂市消防本部警防課長の山崎弘さん(56、春木町)が選ばれ、このほど、長野地方事務所で伝達式が行われた。

 依田さんは功労章を受章。昭和55年1月に須坂市消防団に入団、班長・部長・副分団長・分団長を経て、平成12年4月から20年3月まで副団長を務め、20年4月団長に就任。現在県消防協会では副会長、日本消防協会では代議員を務めている。
 30年以上に及ぶ消防団活動の中でいくつかの大きな災害に遭遇。昭和56年8月の豪雨災害(五六災害)では団員として水防作業に努め、平成16年3月の塩野町の山林火災、平成18年7月の豪雨災害では副団長として手腕をふるった。
 団長就任後はポンプの中継送水訓練などで消火技術強化を図り、危険予知訓練の実施で団員の資質向上に努めた。県ラッパ吹奏大会では目先の結果にとらわれることなく、積極的に若手を投入する中で出場10連覇の偉業を達成した。
 依田さんは「大変光栄なことで感激しているが、先輩の皆さんが築いてこられた礎があり、団員や市民の皆さんの絶大な協力があってのもので、皆さんの代表としていただいたと思っている。振り返ればたくさんのことを思い出すが、駆け出しの頃地元で3年連続で水の被害が出て奔走したこと、副団長時代に塩野の山林や建物火災で水利がなかなか確保できず、中継送水の重要性を痛感したことなどが特に印象に残っている」と話している。
 一方、山崎さんは永年勤続功労章を受章。昭和53年4月に須坂市消防署員を拝命して以来36年間消防業務に従事、総務課長、予防課長など歴任し、火災・救急現場で行動力・指導力を発揮した。
 昭和62年の須高広域消防体制開始に際しては庶務担当として関係機関の調整に尽力、現体制の礎と組織を構築した。また、平成3年の救急救命士法施行により須坂市消防本部として第1号の救急救命士(国家資格)取得に臨み、同6年、見事にその重責を果たし、後に続く職員たちに知識と技術を伝えている。
 山崎さんは「感激の極みであり、終生忘れることのない喜び。36年間はあっという間だったが、救急救命士になった時のことが一番思い出深い。須坂市消防本部として初めての取り組みで、公費で研修所に派遣され、絶対合格しなければならない責任があり、もし落ちたら辞職する覚悟だった。あれから20年が経ち、現在は23人の救急救命士が活動している姿を見て、本当に感慨深い。この受章を励みに、今後も消防の発展と地域住民の安全確保に一層努めていきたい」と話している。

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