来春開校予定の須坂創成高工業科支援で50社で企業実習受け入れ

2014-03-29 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 来年4月に開校を予定する県須坂創成高校(仮称)に設置される創造工学科(工業科)が特色に掲げるデュアルシステム(実践的企業実習)を受け入れる50社が27日、市シルキーホールで「生徒実習受け入れ協力企業会」を設立した。設置要綱を承認し、会長に久保正直アスザック・アスザックフーズ両社長を選んだ。新年度は協力企業の生徒受け入れに対する不安解消のための研修会や課題把握のためのアンケートなど実施する。
 現在、須坂園芸高校敷地内に建築中の工業科棟(鉄筋コンクリート造3階建て)は来年1月末完成を予定。創造工学科は1学級。精密機械、メカトロニクスの2コースを設定。
 デュアルシステムは学校と企業が協働して地域産業の核となる人材を育成する。スペシャリストよりもリーダーの育成を重視し、就職とはリンクしない。
 1年次は企業見学・講話のほか技能五輪の話を聞く。2年次は2社で3〜5日の就業体験。3年次は1社で週1日、年10日程度、企業実習を行う。課外活動ではスペシャリストの育成も力を入れる。
 市は昨年、工業団体懇談会などでデュアルシステムを説明。今年3月にかけて須坂商工会議所(工業部会204社)や須坂工業クラブ(15社)、須坂工業振興会(建設・食品など含み34社)、須坂地域ものづくり人材育成ネットワーク(39社)、イノベート須坂(31社)の会員企業を中心に協力依頼した。
 デュアルシステム協力企業会は、協力依頼した5団体と須坂市、個別協力企業などで構成。事務局を市産業連携開発課に置く。26年度はほかに講演会や総会、幹事会も予定。
 久保会長は「地元のリーダーを育てる狙いもコンセプトも出来上がり、育てるのはわれわれと申し上げてきたのでご協力をお願いしたい」と述べた。
 副会長に横山勝登鈴木専務、橋本達男シンエイ社長、半谷雅典前田鉄工所社長、菊池健造菊池電鍍金工業所社長、春原忠夫オリオン精工副社長を選んだ。

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