2014-05-31 07:00 am by 須坂新聞
高甫小学校の4年生30人は22日、信州の伝統野菜に認定されている「八町きゅうり」の苗を学校近くの畑に植えた。総合学習の中で地域を知り、伝統を守る狙いで取り組み、ことし5年目。苗は地元農家で作る八町きゅうり研究会が40本を提供した。水やりや観察を続けて6月末に収穫し、昨年と同様、市内の学校給食の食材として提供する予定だ。
研究会の伊藤征夫会長(下八町)は「やさしい心で、かわいがることがきゅうりをおいしくするコツ」とアドバイス。児童たちは一人一本ずつポットから出して植え、水をたっぷり与えた。
山崎渚さんは「大きくてみずみずしい、おいしいきゅうりに育てたい」。また、清水康成君は「3年の時にも作ったので、僕たちは2年目。毎日お水をあげて、昨年よりたくさんならせたい」と話していた。
7月には3年生も新たに苗を植えるという。
八町きゅうりは昭和20年ごろ、上八町の農家が育種し、高甫地区を中心に盛んに栽培された。見た目はずんぐりとしていて、白色のブルーム(表面の白い粉)が浮き出るのが特徴。皮が薄く、シャキシャキとした食感で甘みがあり、30年代には県内外で人気を博した。昭和40年代から果樹栽培に押されて衰退したが、平成17年に八町きゅうり研究会が発足し、栽培と普及に努めている。
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