2014-06-07 07:00 am by 須坂新聞
馬場町区民でつくる須坂六角堂奉賛会(小林紀雄会長)は、明治36年の本堂再建から110周年の節目を祝う記念事業を行ってきたが、1日、本堂で110周年法要を行った。約30人が出席。大久保亨弘浄念寺住職と高野祐明六角堂住職が法要を行った。
本堂は旧須坂町各区の有力者が世話人となり、住民や製糸場に勤める女性従業員らから広く寄付を募り、再建された。本尊「如意輪観世音菩薩(ぼさつ)」は、聖徳太子伝説のある京都・頂法寺六角堂の本尊の分身として再建時に迎えられた。六角堂の観音様は、人々を苦悩から救い、あらゆる願いをかなえるとされる。
記念事業は、区民や観音講、特定寄付者らから浄財を募り、本尊や六角堂額、本堂回廊を修復。山門と本堂の腐食防止塗装、本堂西に安置される再建前の本尊とされる石仏(安永4=1775=年と刻まれる如意輪観音)を30?前に移して覆い屋をかける如意輪観音堂新設など行った。
また、明治のころに行われていたおみくじを復刻し、1日の法要で招待者がくじを引いた。10月16〜17日の秋まつりから復活する。明治42年、本堂に奉納された俳額の解読が田子修一市誌編さん専門員によって行われた。
小林奉賛会長は「六角堂は区民や区を出た人など多くの人の心のよりどころだ。お祭りを通じ、子供たちにも六角堂を大事に思う気持ちを伝えている。多くの人のご協力に感謝している」と話す。
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