2014-11-29 07:00 am by 須坂新聞
須坂市東横町の市蔵のまち観光交流センターで23日、同センターの庭園に植えられている「またげるほど低いリンゴの木(フジ)」の収穫祭が開かれ、約30人が参加して、寄贈者で管理もしている元県果樹試験場長の小林祐造さん(81、須坂市小河原町)の解説、リンゴにちなんだ歌の合唱、試食会、紙芝居上演や土笛演奏などが行われた。
小林さんは15年以上も前から、木が大きくならない矮性の台木を使い、花芽が多く付きやすい枝を接ぎ木して「またげるほど低いリンゴの木」を栽培しており、同センターには平成22年2月に3本、24年春に2本を植栽。NHKテレビ「趣味の園芸」をはじめ数多くのマスコミで紹介されている。
高さは約60?、枝は水平方向に大人が両手を広げた幅で伸びている。昨年60個ほどだった実は今年104個も実り、玉も一段と大きくなったという。
小林さんは「このリンゴの木の正式名称はステップ・オーバー・アップルと言い、須坂で発祥した須坂にしかない木。皆さんが歌を歌ったり、声を掛けてくれたりして愛情を注いでくれたおかげで、今年は昨年を大幅に上回るリンゴが実り、味も素晴らしいものになった。この場所を日本で一番小さいリンゴ庭園として宣伝してもらい、大勢の皆さんに親しんでもらいたい」などとユーモアを交えながら説明した。
また、来賓の三木正夫市長や金井辰巳市観光協会長が「須坂の名所として発信していきたい」とあいさつ。コーラスグループの「うたおうプラザ」や同センターで開催している「堀六平の歌声喫茶」の参加者らによる「りんごの歌」「カチューシャ」などリンゴにちなんだ歌の合唱、りんごほっぺた紙芝居の会による紙芝居上演、土笛の会による土笛演奏が行われ、全員で試食した。
連休を利用して信州を旅行中、たまたまこの収穫祭に居合わせた大阪府豊中市の牧野滋・宏子さん夫妻は「こんなに小さな木からこんなに大きなリンゴが採れるなんて、とても不思議。タイミングよく収穫祭に参加できていい思い出になりました」と喜んでいた。
りんごの実はまだ少し残してあり、12月上旬まで観賞できるという。問い合わせは同センター☎026-248-6867まで。
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