2014-12-06 07:00 am by 須坂新聞
第52回技能五輪全国大会(先月28日〜1日、愛知県)の「冷凍空調技術」に出場した佐藤雅文さん(21、オリオン機械)が銀メダルに、涌井大地さん(20、同)が銅メダルに輝いた。一方、「フラワー装飾」に4年連続4回目出場の宮崎知弥さん(22、さがみ商事)は敢闘賞に入った。
技能五輪は、原則23歳以下の青年技能者が41職種で技能レベルを競い、技能の重要性や必要性をアピールすることで技能尊重機運の醸成を図る厚労省などが主催する大会。県内から20職種に56人が参加した。
冷凍空調技術職種は今回、競技内容が一新された。午前は配管等加工作業をし、冷凍機を完成させる冷凍機冷媒配管課題(標準時間3時間、延長上限1時間で1分1点減点)。午後は完成させた冷凍機を使い、冷凍機運転データ測定・能力計算・ペーパーテストと制御配線課題(標準時間1時間半、延長30分)をこなした。
佐藤さん(須坂市)は入社3年目で2回目の出場。昨年は銅メダルを獲得している。
「昨年の金銀メダル選手が後ろや右にいて心は燃えた。最初は緊張したが、いつも通りの組み立てができた。失敗の対処法は想定してきたが、やったことのない失敗があり、冷静に対応した。延長は3分だが、今までの一番が完成し、百パーセント以上の力が出せ、メダルはすごくうれしかった。母の実家の県で祖母の応援を受け、親孝行もできた。指導員の方々に社内環境をつくっていただき、感謝している。後輩とも励まし合った」。
一方、涌井さん(高山村)は入社2年目。「周りは気にならず、練習通りにできた。標準時間は作業確認のため6分延長した。普段より時間をかけた。今までやってきたことができてよかった。呼ばれた時はうれしかったが、驚いた」と話す。
社内指導員は10人ほど。関尚俊(ひさとし)オリオン機械取締役・生産技術本部長は「新課題に対する確認が指導員間でしっかりできた。選手の努力が伝わった。練習時間をかけすぎないよう留意し、選手間で教え合い、相乗効果が生まれた。緊張を解く意味もあり、開始前に図面をよく見てくれてうれしい。連続メダル獲得もうれしい」と語った。
オリオングループ2社から6人が2職種に出場した。同グループの全国挑戦は6年目。
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