2015-02-14 07:00 am by 須坂新聞
須坂創成高校創造工学科地域連携推進委員会(小林雅彦委員長)は5日、須坂園芸高校で開かれた。4月7日の開校式まで約2カ月となり、学校と企業が協力して生徒を育てる「デュアルシステム」の生徒実習受け入れ協力企業会の中間報告や、学校の準備状況などについての説明があった。また、おととし12月上旬から園芸高敷地内で新築工事が行われていた工業棟もこのほど完成し、委員らが見学した。
生徒実習受け入れ協力企業会には現在、須坂市内外の51社が加盟している。これまでに開催した役員会や幹事会、研修会についての報告や、最終案のまとめに入っているという受け入れマニュアルの概要を説明した。
現在作成しているのは、平成28年度から始まる2年生の就業体験用マニュアル。具体的にはスムーズな受け入れを進めるための企業内での組織づくりや、学校・生徒との対応、危機管理についてなど7項目(目次)で最終調整に入っている。
学校の準備状況については、開校年度となる平成27年度は1年生の学校設定科目「産業基礎」の授業で講演会と企業見学を計画している。
講演会は「須高地区の工業の達人から学ぶ」などの内容で4、11月に計画。このほか農業、商業・観光分野や産業と知的財産権の講演会も考えている。企業見学は10〜11月に実施する計画だ。
28年度の就業体験は5月と、7月下旬〜8月下旬(夏休み中)に実施する予定。3〜5日間の2回で計画している。進め方や手順の概要、協定書・承諾書・誓約書、事故・災害時の対応などに関する説明もあった。
地域連携推進委員会は「創造工学科で育てる人材像を明らかにし、企業と学校の連携の方法を検討する」ことを目的に、平成23年7月の第1回から計17回(今回含む)開催。
当初の目的は達成したとした上で、27年度以降も人材育成やデュアルシステムに関する意見交換、円滑な推進などを目的に委員会を存続させることを決めた。通常は年1回開催とし、事務局は3学年がそろう29年度まで学校と県教委高校教育課(主体は学校)、30年度以降は学校に置く。
協議後は、完成したばかりの工業棟を見学した。恵まれた環境で学べる生徒たちが「うらやましい」と言う声が多く聞かれ、ある人は「とてもすばらしい。1期生は気持ちよく勉強できる」と話していた。今後は、3月末まで備品や機械の搬入が行われる予定。最新鋭の機械や、一部は他の工業高よりも優れた機械をそろえる。
工業棟は鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積2,292?。渡り廊下は鉄骨造、延べ床面積165?。設計・監理は伊藤建築設計事務所。施工は建築工事がマツナガ建設、機械設備は旭日管機、電気設備はアイネット。設計・監理費などを含む事業費は約5億5,500万円。
2015-02-14 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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