2015-03-21 07:00 am by 須坂新聞
須坂クラシック美術館(東横町)で14日、善光寺御開帳を記念した「お上人さまが愛した品々展」が始まり、同寺第121世鷹司誓玉(たかつかさせいぎょく)上人(大本願住職)と家族が愛用していた衣服、食器や創作した絵画など約100点を展示している。御開帳の参拝者や北陸新幹線延伸で訪れる観光客らを呼び込む企画展として期待される。初日は鷹司上人や三木正夫市長らが出席してオープニングセレモニーを行った。
同展は、鷹司上人がこれまで寄贈した約1,200点から選んで展示。このうち鷹司上人が昭和30年、得度式で身に付けた白綸子(しろりんず)打掛、入山前に大阪から長野へ向かう蒸気機関車の中で在俗時代最後のおしゃれとして着た裾模様の黒振袖などがある。2点は企画展のために大本願から借り受けた。
また、鷹司上人が幼少時代に親しんだ雛飾り、羽子板、カルタのほか、大阪府の堺市立水族館館長だった父信敬さんが収集した魚をデザインした皿、母敦子さんが創作した日本画や木彫りなども展示。会場では当時の得度式の模様を伝えるビデオも鑑賞できる。
セレモニーで鷹司上人は「私たちの品を受け、展示会も開いていただき、須坂市に感謝。私が入山するまでの物や両親の品などが多数ある。得度して60年の節目となる展示会。今後も少しずつ展示していただければ幸いと思う」と述べ、同美術館に多数の作品やコレクションを寄贈した日本画家岡信孝さん(横浜市)は「善光寺から天井画の依頼があり、野に咲く花をイメージして描いた。鷹司上人が廊下を通るたびに眺めて気持ちが安らぐと言われ、うれしく思った」と話した。
また、三木市長は「多くの寄贈と展示協力に感謝。御開帳と北陸新幹線延伸で訪れる多くの人たちに日本文化を知っていただく機会にしたい」とあいさつした。
同展は市、市文化振興事業団、須坂商工会議所などでつくる実行委員会が主催。会期は5月31日まで。開館時間は午前9時〜午後5時。会期中無休。会期中は須坂市立博物館と市シルキー2階ホールで関連展示がある。問い合わせは実行委事務局の市生涯学習スポーツ課☎026-248-9027または須坂クラシック美術館☎026-246-6474まで。
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