2015-07-04 09:36 am by 須坂新聞
県の「集落“再熱”実施モデル地区」に選ばれ、持続可能なペンション村づくりに取り組んでいる須坂市峰の原高原は1日、2年目となる本年度の活動についての連絡会を市役所で開いた。峰の原高原の区、旅館組合、観光協会の各役員や、本年度の事業に協力する大学、企業、団体の関係者らが出席し、事業内容の確認や意見交換を行った。
昨年度実施した事業を基に策定した「再熱ビジョン」を具体化させた事業の内容を、大学や企業、団体の担当者が紹介した。
峰の原高原を大学のフィールドワークの場として活用する事業では、昨年度に続いて参加する長野大学(上田市)環境ツーリズム学部に加え、県とインターンシップ受け入れなどで協定を結んだ跡見学園女子大学(本部・東京)観光コミュニティ学部を受け入れる。学生たちはペンションの宿泊・仕事体験を通して観光事業を現場で学び、研究を深める。
また、須坂高校出身で早稲田大学政治経済学部3年の唐沢日香里さん(小布施町六川出身)が企画する「峰の原高原交流ツアー」を実施する。
一方、空きペンションの新しい活用方法を検討・実施する事業では、プロデュース事業などを展開するクリーク・アンド・リバー社(本社・東京)が、空きペンションを違った用途に変えて活用する提案として、建築家によるリノベーションコンテストを開催する計画を発表した。
同社によると、物件単体ではなく、まちづくりの経験などの実績がある建築家を中心に候補を絞っている段階といい、8〜9月に現地でプランを作成し、10〜11月ごろにプレゼンテーションを実施したいとしている。
峰の原高原観光協会の古川茂紀協会長は取材に「1年目で手応えを感じているところもあるが、事業をより具体化し、どのように今後につなげていくかが課題。協力してくれる皆さんが関わってよかったと思えるものを地元としても提供していきたい」と話した。
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