須坂クラシック美術館が開館20周年

2015-07-04 09:37 am by 須坂新聞

お知らせ icon 岡信孝コレクション須坂クラシック美術館(須坂市東横町)は、開館20周年を記念して「きものイヤー」と銘打ち、一年を通して異なる4つの着物展を開く。現在開催中(8月19日まで)のコレクション展第1弾「大正ロマンの夏きもの」では、涼しげな夏の風情を醸し出す着物や帯、古民具など約50点を紹介している。
 展示している夏きものは、大正期〜昭和初期の着物の中から、涼しげな色の絹、麻、銘仙などに、朝顔、桔梗などの模様を大胆に配した単衣(ひとえ)や薄物が中心。日本の伝統美とモダンさが融合した大正ロマンの魅力にあふれている。
 併せて同時代の帯やガラス器なども展示している。学芸員の外谷育美さんは「身近で親しまれてきた物の中に、時代を越えて感じる新たな美しさを発見してもらえれば」と話している。
 開館時間は午前9時〜午後5時。木曜日休館。入館料300円。同館☎026-246-6474。
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 コレクション展第2弾は「羽織×羽裏―意外性の美学」。第3弾は「銘仙展―そしてこれからも」。また秋は特別展「小袖―江戸女性のファッション」を企画している。
 さらに9月26日〜12月6日は、東京・六本木の泉屋博古館分館で「きものモダニズム」と題する特別展を予定。前期・後期合わせて100点を出張展示するもので、それに向け新たな研究も進行中という。
 同館は平成7年8月、市有形文化財の元・牧新七家にオープン。日本画家の岡信孝さん(1932〜=横浜市在住)から古民具や銘仙を中心とする着物のコレクションなど約2,000点の寄贈を受け、展示している。岡さんと須坂市のつながりは偶然の巡り合い。須坂を訪れた岡さんがたまたま目にした牧家が、ちょうど前日に取り壊された築200年の実家とそっくりだったことに縁を感じ、コレクション寄贈に至っている。

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