みんなが待ってた「みんなの花火」〜須坂の夜空に大輪の花

2015-07-25 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 第28回須坂みんなの花火大会(実行委員会主催)は19日夜、百々川緑地で開かれ、約2,000発が夏の夜空を彩った。この日梅雨明けが発表されたが、大気の状態が不安定で、午後3〜4時ごろには激しい雨に見舞われ、その後の予報も雨だったが、皆の願いが通じて、オープニングイベントや打ち上げ中は一粒も降ることなく、昨年を上回る約35,000人が北信で最も早い夏の風物詩を楽しんだ。

 この花火大会は明治時代から続く伝統行事だが、2009年は世界同時不況の影響で中止、翌10年から市民総参加の大会にしようと実行委員会の構成団体を増やし、名称も「蔵の町須坂花火の夕べ」から「須坂みんなの花火大会」に改称して再開、市内全世帯に協賛金の振込用紙付きチラシを配布したり、街頭募金も積極的に行う、まさに「みんなの花火大会」になっている。
 今回は花火代となる協賛金として▽事業所募金=273事業所から552万3,000円▽市民募金(金融機関からの振り込み)=58件で309,000円▽街頭募金(市内各所に設置の募金箱を含む)=149,357円が寄せられ、メッセージ花火(13件)の申込金56万円と合わせて、654万1,357円が集まった。予算では協賛金総額を660万円と見込んでおり、99.1%の達成率となった。
 大会は予定どおり、午後6時45分からオープニングイベントがスタート。須坂エクササイズと須坂東高ダンス部が創作ダンスを披露した。
 続いて、神林章実行委員長(須坂商工会議所会頭)が開始宣言。1家族への感謝や事業所PRなどのメッセージ花火 2ふるさとへの熱い思い〜すざかの秋 3蔵の町の花火浪漫〜須坂みんなの花火―の3部構成による花火ショーが繰り広げられ、会場を埋め尽くした人たちから大きな歓声と拍手が送られた。
 会社の同僚と来ていた関根清美さん(22、須坂市春木町)は「会場で見るのは高校生の時以来。花火と音楽がマッチしていて、とてもよかった。煙が立ちこめたり、燃えかすが舞ってきたりして、会場で見る花火はとても臨場感がありました」と話していた。
 本部席に設置した募金箱には「来年もがんばって」と26,675円が寄せられ、実行委員会では市民の協力に感謝している。
 打ち上げを終え、神林実行委員長は「天気予報はあまりよくなかったが、住民の皆さんや関係する皆さんの思いが雨雲を振り払ってくれ、無事に事故なく開催できたことに深く感謝したい。午後の雨で駐車場に予定していた県民運動広場が使えず、ご迷惑をおかけした。協賛金の募金では小さなお子さんから事業所の皆さんに至るまで多大なご協力をいただき、重ねて感謝したい」と話した。
 また、花火の製造と打ち上げを行った(有)篠原煙火店(須坂市太子町)の篠原茂男さんは「ふるさと須坂での花火は特別で、細かな部分にもこだわり、例年より多くの手をかけて作った。その花火を大勢の皆さんにお見せすることができてよかった。これからも皆さんが元気になれる花火を打ち上げていきたい。来年もがんばります」と熱い思いを語った。

2015-07-25 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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