2015-09-19 07:00 am by 須坂新聞
長野県内の100歳以上は1,400人以上(9月1日現在)と高齢者数は年々増加。同様に長寿社会は須坂市動物園も例外ではない。チリーフラミンゴの竹さん(メス)は、開園した昭和37年から飼育し、生息年数は53年以上。人間に例えると106歳以上と超高齢だ。またフンボルトペンギンのカァちゃん(メス)・トォちゃん(オス)は30年ほど前から飼育し、110歳以上(いずれも各種動物の平均寿命をもとに同園が人間に例えた推定年齢)。平均寿命をはるかに超えてなお、園内で悠々と元気に暮らしている。
フラミンゴの竹さんは、最近では行動範囲が狭まり、群れから離れて過ごすことがほとんど。数年前、50年間連れ添った松さん(オス)が天国へ旅立ち、その代わりに愛称「一番ちゃん」が寄り添うことが多くなった。片目が不自由なため、歩く時には長い首を地面まで垂らし、くちばしを左右に揺らして障害物の有無を確かめながら、ゆっくりと一歩一歩あるく。膝をついたまま立てなくなってしまったり、転倒したこともあったが、自力で復活。そんな竹さんも、眠る時はフラミンゴ特有の一本足。食欲は旺盛という。
フンボルトペンギンのカァちゃん、トォちゃんは、福岡県の到津(いとうず)遊園(当時)からやってきた。2羽は仲良しのつがい。脱走ペンギンで話題になったトットは孫にあたる。若手が元気に動き回る日中はそろって部屋(巣)でのんびりし、朝と夕方に元気な姿を見せる。
飼育員の笹井恵さんは「園内には他にも長寿動物がたくさんいる。老いても野生の本能と生きる力が旺盛な動物たちの姿を間近で見てほしい」と話す。
このほか、ポニーのゆき(メス)は人間にすると89歳、ツキノワグマの花子(メス)は80歳。
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須坂市動物園は、きょう19日から23日まで、「ご長寿動物をお祝いしよう」と題するイベントを企画。長寿動物をはじめ各種動物の餌やり体験、ポニーの乗馬、記念撮影会などを行う。
期間中は70歳以上の人と、さらには同行者も入園無料。午前9時〜午後4時45分。同園☎026-245-1770。
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