2015-10-03 07:00 am by 須坂新聞
須坂市福島町の天神社大幟建立実行委員会(委員長・小林照夫区長)は、24日〜11月2日の市指定有形文化財「福島の大幟(おおのぼり)」の建立をPRするため、このほど、須坂長野東IC北側の建立地に、実物の約3分の1の大きさの複製ののぼり2本と、前回平成5年の建立時の写真を設置した。製作した市川勇さん(72、福島町)は「22年ぶりの建立なので、事前に多くの人に知ってもらい盛り上げて、見てもらえるようにしたい」と話している。
複製ののぼり旗は、長さ約7m、幅約1m。風雨に耐えられるようにビニール製にした。実物に書かれている高井鴻山の書「懋徳(ぼうとく)」「護道(ごどう)」の複写と、天神社の大幟であることから、祭られている菅原道真にちなんで梅の紋章が印刷されている。
前回の写真は、縦約1m、横約1.5mのビニールシートにプリントされている。裏面には大幟の概要、歴史などが書かれている。
市川さんは市川建設の前社長で、仕事柄もあり、これまでの建立時にはのぼり竿の蔵出しなど準備段階から関わってきた。大幟に対する思い入れは強く、そうしたことから複製を製作した。
建立を見るのは今回で4回目で、小学生の時は「やぐらを組んで、とび職の人たちが何日もかけて手作業で建てていたのを覚えている。すごいなと思って見ていた」という。「今の子どもたちにも実際に建っている大幟を見てもらい、受け継いでいってもらいたい」と話している。
なお、実行委員会では大幟の書を書いた高井鴻山が小布施出身、のぼり竿は高山村民から奉納されたものであることから、今回の建立を記念して、須高3市町村の子どもたちに大幟の写真をプリントしたクリアファイルを贈る。5日に役員らが市役所と町村役場を訪れて贈呈式を行う。
2015-10-03 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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