峰の原高原で大学生交流ツアー

2015-10-10 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市峰の原高原に3、4日、首都圏の大学生16人が交流ツアーに訪れ、自然と共生している峰の原の魅力を体験した。
 ツアーは小布施町六川出身の早稲田大3年唐沢日香里さん(21、須坂高卒)が企画。峰の原やペンションについて若い世代に知ってもらおうと、大学生限定で参加者を募った。
 学生たちは初日に自然の中で森遊びを楽しんだり、夜は星空観察会にも参加。3軒のペンションに分かれて宿泊し、オーナーらとも交流を深めた。
 2日目は、仁礼会が主催する「峰の原高原きのこ祭り」に参加した。林道沿いの山に入ってキノコ狩りをし、昼食にはまつたけご飯と、具だくさんのきのこ汁を味わい、秋の味覚を堪能した。
 早稲田大4年の西森彰良さん(22、東京都出身)は、地域づくりに興味があり参加。「都会育ちなので森の中での遊びには感動した。都会に住む人にとっては憧れだと思う」
 産業能率大3年の五月女美紀さん(20、東京都出身)は、ゼミの有志と群馬県北毛地域の活性化への取り組みに関わっている。
 峰の原には初めて訪れ「ペンションオーナーと楽しい時間が過ごせた。時間の流れがゆっくり。個人的にもまた来たい」と好印象を受けた。ただ「ペンションを知らない人はどこに泊まっても一緒だと思っている。事前にもっと詳しい情報が分かったらうれしいはず」とも話していた。
 ツアーを企画した唐沢さんは「自ら体験しないと魅力は分からない。参加者が楽しんでまた来たいと思えるようなツアーにした」と話す。自身は「ペンションは人とのつながりが生まれる場所」と、ホテルや旅館とは違う良さを知った。今後は「冬にもツアーを企画できたらいい」と考えている。
 峰の原では現在、持続可能なペンション村づくりを目指し、県の集落“再熱”実施モデル地区支援事業に取り組んでいる。ツアーはその一環で、交流人口の拡大を図るために実施した。
 峰の原高原観光協会長で、再熱事業の実行委員長を務める古川茂紀さん(52)は「観光には来てもらう難しさがある。その中でよく16人が集まってくれた」とし、今後の進展につなげられるよう気を引き締めていた。

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