2015-10-24 07:00 am by 須坂新聞
総合技術高校の特色科目「産業基礎」の一環として、須園キャンパスで先ごろ、「須高地区の工業の達人から学ぶ」と題した講演会が行われた。技能五輪全国大会メダリストのオリオン機械(須坂市幸高町)の社員3人が自身の経験を話した。
講演会はパネルディスカッション形式で行われ、平成21〜24年に開催された全国大会の「冷凍技術」(23年から冷凍空調技術に改称)種目で活躍した近藤謙太さん(27)小松葉純(はすみ)さん(26)村沢健介さん(25)が生徒の質問に答えた。
近藤さんは大会に出場したきっかけについて「技能五輪は実務経験がなくても参加できる。若くても技能を持っている証明ができるのでチャレンジした」と説明。勉強の仕方では「常に『なぜ?』という気持ちや自分で考えることが大事。何がいいものなのかという知識を頭に入れ、そのためにどうすればいいかを考えて練習していくことで技能が高まる」と話した。
村沢さんは大会に向けて「一から練習を始めて先輩社員から技術を教えてもらうことが一番大変だった。なかでも冷凍空調は配管の寸法精度がコンマ1?を競う世界。そこの誤差の調整に苦心した」。一日12時間以上練習に励んだといい「朝から晩まで休みの日も一週間ほぼ毎日練習していた」と語った。
小松さんは、技能五輪の楽しさや難しさについて「最初は課題が難しくて悩んだ時期もあった。自他共に認める不器用だが、何回も練習してできるようになったときに初めて楽しいと思った」。大会に出場して周りに対する感謝の気持ちが生まれたことが一番大きかったとし、「五輪では競技が始まれば誰も助けてくれない。普段の仕事で大変なことがあっても最後まで諦めない力が付いた」と振り返った。
コーディネーターを務めた同社の青木十郎さん(52)は「何かを一生懸命にやることがキーワード。必ずそこに何かが残る」と呼び掛けた。
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