ヤンネ〜全身タイツで?

2015-10-24 07:00 am by 須坂新聞

趣味・生活 icon アトリエとお店、ときどき教室「ヤンネ」(須坂市中町)は先ごろ、百々川緑地で初の「パン食い競歩大会」を開いた。参加資格を全身タイツ着用とするユニークな催し。呼び掛けに応じた11人が約50?の特設区間で楽しく競った。競歩は常に左右どちらかの足が地面に接し、ウオーキングの速さを競う陸上競技種目。市内に滞在する外国人男性3人も参加し、思い出づくりに励んだ。
 ヤンネで活動するカメラマンの大井川茂さん(38、中野市)は競歩種目の経験者。20年前の須坂高校時代に高校総体全国3位の実績がある。レースを前に11人の初挑戦者に優しく歩き方を指導した。
 大井川さんは「片足が必ず地面に着いていないといけない。腰をローリングさせて一本のライン上を歩く。足は送り出す感じ。足元を見ずに100m先の前を見て…」。
 外国人には「レッツウオーク、アンド、ゲッツブレッド。ノーラン、ゴールイン!」。3人からは「OK」との返事があった。
 各自練習後、男女11人が大井川さんの合図で一斉にスタート。
 最初にゴールしたのは187cmの長身、鎌塚俊明さん(26)。東京出身でゲストハウス蔵(山上万里奈代表、本上町)に9月から11月まで3カ月間勤務している。鎌塚さんは「前日、外国人3人とユーチューブでパン食い競走を予習した成果が出た。初めての競歩は腰の動かし方が難しかった。だが、考えすぎない方がいい。大学時代から歩く速さには自信があった」。
 外国人は二人が英国から。一人はオーストラリアから。二人は東京、鎌倉、名古屋、大阪、京都、広島、須坂などを1カ月かけて見て回るという。東京で買ったマスクをかぶって初競歩に挑んだ。
 英国人のジャックさん(23)は取材に「前日のユーチューブが参考になった。楽しかった」と英語で答えた。
 レース後、英国やオーストラリアの運動会の内容を聞いた。二人三脚でスプーンに載せた卵を運んだり、麻袋をかぶって飛んだりが一レースに交じっている。組み体操のピラミッドは英国ではパーティーの余興にもある。両国ともパン食い競走は種目にないという。
 全身タイツは、大井川さんとグラフィックデザイナー中沢定幸さん(長野市)が仕事用を提供。結婚式の余興用を持参した人も。
 競歩について、大井川さんは「走るより膝や心臓にやさしい。全身運動に近く、健康にいいのでは」と語った。
 次回は組み体操など種目を増やそうと最後まで盛り上がった。

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