2015-10-31 07:00 am by 須坂新聞
須坂市指定有形文化財「福島の大幟(おおのぼり)」が24日、須坂長野東IC北側の農地に、22年ぶりに建立された。のぼり旗の長さが22.5m、幅4mあり、国内最大級の大きさとされている。地元の福島町区民らの手によって、晴れ渡った青空に掲げられた。11月2日まで。
24日は、17日に福島天神社から運ばれた長さ約36.5mののぼり竿をクレーンで立て、区民が力を合わせてのぼり旗を引っ張り揚げた。風がほとんどなく、順調に作業が進み、一対の巨大なのぼり旗が姿を現すと周りで見守っていた人たちから大きな拍手が起こった。
福島天神社氏子総代長の斉藤和好さんは「22年ぶりで前回の建立作業を覚えている人が少なく、手探りの部分もあったが、区民をはじめ大勢の協力で建てることができた。子どもたちにも参加してもらったので、次の世代に受け継いでいきたい」と安堵の表情を浮かべていた。
訪れた人たちは近寄って見上げたり、写真を撮るなどしていた。高山村水中の小渕伝吉さん(82)は「初めて見たが、よくこれだけ大きなものを作って、建てたものだと感心する。昔はクレーンもなくて、もっと大変だったと思う」。
中島町の男性(80)は「最近は神社ののぼりがあまり揚がらなくなってきている中で、これだけ大きなものを揚げるのはすごいこと。地域にまとまりがないとできない。ほかの地区も見習うべきことだと思う」と話していた。
なお、建立期間中、風の強い日などは安全のため、のぼり旗を揚げない場合もある。
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