2016-02-27 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は20日、市在住者、市出身者、須坂に縁のある人たちが一堂に会する懇談会「ふるさと信州須坂のつどい」を東京都内のホテルで開いた。須坂の現状を知ってもらい、ふるさとへの提言や交流を通じて郷土愛を一層深めてもらおうと、今回で6回目の開催。在京者は関東各地から約50人、須坂市からも約35人が参加した。
冒頭、三木正夫市長が、大河ドラマ「真田丸」のオープニングに米子大瀑布が登場すること、市立博物館所蔵の根付がミュージアム干支コレクションで日本一になったこと、箱根駅伝優勝の青山学院大など多くの大学が峰の原高原のクロスカントリーコースで練習、原青学大監督のアドバイスでコースを整備したことなどを挙げ、「ぜひとも須坂の魅力を紹介していただき、ふるさと須坂を応援して」とあいさつした。
続いて、須坂商工会議所の神林章会頭が商工業の現状、JA須高の神林清治副組合長が農業の現状について報告、一層の理解と協力を呼び掛けた。
在京者では、元信大特任教授、元宇宙航空研究開発機構(JAXA)主幹研究員で、昨年11月実家に「宇宙と農業資料館」を開設した中島厚さん(相之島町出身)と、フリーアナウンサーで、現在NHKラジオ番組「マイあさラジオ」のキャスターを務める大久保彰絵さん(村石町出身)があいさつした。
中島さんは「実家の物置を改築して資料館を造った。今は東京と須坂を行ったり来たりしているが、そろそろ軸足を須坂に移したいと考えている。資料館は市立図書館の『どこでも図書館』に登録しているので、気軽に来てほしい」。
大久保さんは「4年ほどNHK長野放送局に勤務した。今も2カ月に一度程度帰省、昨年秋には菊花展、今年は30段の雛飾りも見てきた。ふるさとは大好き、誇りに思う。これからも須坂の応援団として、できる限りのことをしていきたい」と話し、大きな拍手が送られた。
会場には須坂産の日本酒やワインなど、料理には須坂産のやしょうまやおやきなども用意され、和やかな歓談が繰り広げられた。
また、大型スクリーンには須坂の紹介映像が流され、在京者に特産品をプレゼントする初のお楽しみ抽選会も行われた。フィナーレでは「須坂市民歌」を大合唱、オール須坂の一体感に包まれた。
在京者で東横町出身の絵本作家小林美紀さん(42、東京都北区/第5回講談社FS創作絵本グランプリ受賞)は「つどいには何度も参加しているが、そのたびふるさとの温かさを感じ、いやされる。離れてみて、方言は素晴らしいと思うし、会場の皆さんの須坂らしい言葉づかいを聞いていると、タイムスリップしたようで、とても懐かしい。これからもふるさと須坂を思い、応援していきたい」と話していた。
参加者の中には、1968〜69年に須坂市の県農業総合試験場でリンゴ栽培の研修を受けたというインド人のU・S・サニーさんもいて、頭に巻いたターバン姿や流暢な日本語で人気を集めていた。
主催した市政策推進課は「今年は新しい参加者が増え、さまざまなつながりが生まれ、さまざまな提言をいただいた。それらを生かして、須坂の元気づくりに役立て、魅力を発信していくと共に、つどいに若い人など誰もが気軽に参加できるように考えていきたい」と話している。
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