県消防ラッパ吹奏大会〜須坂市が優勝、リベンジ果たす

2016-08-06 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県と県消防協会が主催する第58回県消防ポンプ操法大会と第25回県消防ラッパ吹奏大会は31日、小海町で県内13地区の消防協会代表が参加して開かれ、ラッパ吹奏で須高消防協会代表の須坂市消防団が優勝した。2年に1回出場の須坂市消防団は23回大会で出場機会ごとの連続優勝が10回で途切れ準優勝に終わったが、リベンジを果たした。また、小型ポンプ操法に出場した須坂市消防団は12位だった。

 須高消防協会では県大会の代表チームについて、小型ポンプ操法は全国大会がある年は予選会として須高大会を行い、それ以外の年は輪番制(須坂〜小布施〜須坂〜高山)を採用。全国大会がないラッパ吹奏は毎年輪番制で出場チームを決めている。
 今年は小型ポンプ操法の全国大会(10月14日、長野市/県内で初開催)があり、県大会には須高大会優勝の須坂市(第8分団=高甫地区)が出場。また、
ラッパ吹奏は輪番制により須坂市(各分団からの選抜メンバー)が出場した。
 このうち、ラッパ吹奏は課題曲5曲と自由曲2〜3曲を単位として規定時間内(入退場を含めて9分以内)に吹奏、規律20点・演奏100点(課題曲60点・自由曲40点)の120点満点で競った。
 須坂市の登場順は7番目。5番目が強豪の上田市、6番目が須坂市の連覇を阻み、23・24回大会で優勝した辰野町。須坂市は自由曲に「アルペンファンファーレ」と、初の披露となる「ウィリアム・テル序曲」を選び、2年分の思いを込めて吹奏した。「ウィリアム・テル序曲」は会場のほとんどの人が初めて聴く曲で、その完璧な吹奏ぶりにどよめきが起こり、大きな拍手が送られた。
 審査の結果、須坂市は112.40点を獲得し、2位上田市(111.02点)、3位辰野町(108.77点)を抑えて、2大会ぶりに頂点に立った。
 須坂市のメンバーは前回出場組を中心に、前々回からの復活組や新人で構成。6月15日を皮切りに、休みは毎週月曜日だけという計40回の早朝練習(北部運動広場で午前4時45分〜6時15分)に取り組んできた。
 成績が発表されると大歓声が上がり、ハードな練習を乗りこえてきた選手や、今までの頑張りを知る関係者の喜びが爆発、歓喜の輪が広がり、号泣する人も続出した。須坂市からも三木市長ら多数が応援に駆け付け、喜びを分かち合った。
 今回、初めて主将を務めたラッパ長の宮崎忠男さん(坂田町)は「大勢の皆さんのご支援ご協力のおかげで優勝することができた。自分たちの吹奏ができれば結果はついてくると思っていたが、本番前の音出しを聞いて、きょうは行けると確信した。選手たちは緊張感の中で吹き切ることができ、本当によく頑張ってくれた。優勝はうれしいの一言。皆さん、本当にありがとうございました」と話している。
 また、消防団長の成田統さん(米持町)は「ポンプ・ラッパとも本当によく頑張ってくれた。市民の皆さんにラッパ優勝の報告ができて大変うれしい。ご協力いただいた皆さんに感謝したい。会場の皆が須坂の吹奏に注目する中で気持ちのこもった素晴らしい吹奏をしてくれた。早朝練習などで皆さんにご迷惑をおかけしたが、1件の苦情もなく、重ねて感謝したい。優勝を糧として今後も日々の消防団活動に励んでいきたい」と話している。
 ラッパ吹奏の出場選手(補欠を含む。名前の次は所属分団)は次のとおり。
 ▽主将 宮崎忠男=ラッパ長▽指揮者 湯本直樹=副ラッパ長
 ▽吹奏者&打楽器奏者 森井徳一 中越祐介 島田憲一 松橋瞬=第1分団/神戸秀史=第2/佐藤陽=第4/黒岩彰=第6/板倉光昭 堀内正紀 板倉哲也=第7/小林正寿 佐藤大樹 茂野剛士 関野浩功 戸谷健太=第8/坂田雄一=第10/滝澤望 黒澤卓也 山岸弘和 池田貴寛=第11

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