2016-09-03 07:00 am by 須坂新聞
須高農業協同組合(JA須高)など北信5農協が合併し、国内有数規模の「ながの農業協同組合」が9月1日に発足した。須高農協は8月31日、旧本所で解散式を開き、28年間の歴史に幕を閉じた。
須高農協は平成元年に須坂市農協、井上農協、須坂市東農協、高山農協、小布施町農協が合併して発足した。 風土を生かして、県内有数のブドウ、リンゴ産地として振興を図ってきた。リンゴはふじ中心から、りんご3兄弟など中生種へ、ブドウは巨峰中心から、種がなく皮ごと食べられるナガノパープル、シャインマスカットなどへ幅を広げてきた。
一方で、組合員数は平成元年の7,885人から、27年は9,527人と増加したが、正組合員は約700人減少。農産物販売高は平成3年度の146億円をピークに、27年度は71億円と半減した。近年は、生産者の高齢化や担い手不足などが進んでいる。また、国内市場縮小やTPPによる海外との競争激化も予想される。
こうしたことから、規模拡大による農産物の競争力強化、資材コストの削減などを図り、農業所得の向上を目指すため合併することに。
解散式で、牧良一須高農協組合長は「皆様と苦楽を共にしたJA須高の解散は残念だが、皆様の期待に応えるJAながのを目指す」とあいさつした。
市豊洲地区の60代のブドウ農家は「地域にあったブランド作りをして」と期待する。
1日の新体制発表で、旧5農協は7ブロック体制となり、須高農協はながの農協須高ブロックになった。牧須高農協組合長はながの農協代表理事副組合長に、神林清治須高農協副組合長はながの農協須高ブロック担当副組合長に就任した。
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