2016-11-12 07:00 am by 須坂新聞
須坂市観光協会が大手旅行会社・クラブツーリズム(東京都)と共同企画した、長野県の健康長寿に触れるツアー(2泊3日)の一行6人が7日、須坂市を訪れ、湯っ蔵んどで「健康ランチ」を味わったり、健康体操「須坂エクササイズ」を体験するなどした。市観光協会では今後、観光と健康づくりを組み合わせた事業や誘客に力を入れていく考え。
同ツアーは、主に車いす利用者など体の不自由な人向けで、宿泊施設や観光施設はバリアフリー対応とした。ツアーバスは同社のリフト付きバスを使用した。参加者は首都圏在住者で、車いす利用者3人が含まれた。
一行は長野県と山梨県の観光地や温泉地を巡り、2日目に須坂市を訪れた。須坂エクササイズの体験では、市保健補導員経験者から曲ごとに動作や体への効果などを聞きながら、唱歌や童謡に合わせて、体を曲げ伸ばすなどした。
昼食は、地元の農産物や発酵食品などを使い、塩分控えめで食物繊維を多く含む、バランスを考慮したメニューを楽しんだ。市の健康づくりの取り組みなども聞いた。
ほかに、菊花展が開かれている臥竜公園や蔵の町並みも散策した。市内滞在中は観光協会や市職員、保健補導員経験者、ボランティアガイドらがサポートした。
参加した60代の男性は「長野県の健康長寿の秘訣を知りたいと思って参加した。減塩や野菜を多く食べるなど、地域全体での取り組みが背景にあることなどを感じた」。車いす利用者の女性は「塩こうじを使った料理などがおいしかった。須坂エクササイズは楽しく体を動かせた」と話した。
市観光協会の町井昭彦さんは「須坂の健康長寿の取り組みを生かして、さまざまな人に訪れてもらえるようにしたい。初めて実施したので、次につなげていきたい」としている。
クラブツーリズムのスタッフは「高齢化社会で、高齢者や体の不自由な人が増えているので、そうした方たちに安心して楽しんでいただけるツアーにも力を入れている。地元関係者のサポートがあると、とてもありがたい」と話していた。
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