2016-11-19 07:00 am by 須坂新聞
須坂警察署はこのほど、須坂市内の80代女性が息子を装う男から現金350万円をだまし取られたと発表、特殊詐欺として調べている。同署管内では14日現在の暫定値で、今回を含めて、全て須坂市で8件の特殊詐欺が発生、既に昨年1年間の5件を上回り、水際での阻止も倍増、特殊詐欺の前兆ともいえる相談電話も最近増加していることから、須坂署は「特殊詐欺の脅威が身近に潜んでいる」として注意を呼び掛け、警戒を続けている。
事件は11月11日に発生。前日から当日にかけて、息子を装う男から「会社の金で株をやり、損害を出してしまった。お金を用意できないか」との電話が複数回あった。女性はタクシーで長野電鉄日野駅に行き、同駅の敷地内で、息子の会社の同僚を名乗る男に350万円を手渡した。不審に思ったタクシー運転手が女性に声を掛け、女性が須坂署に届け出て、オレオレ詐欺が発覚した。
須坂署生活安全課によれば、今年発生した8件(被害額は計2,173万1,591円)の手口はオレオレ詐欺が4件、架空請求(支払え)詐欺が2件、融資保証金(貸します)詐欺が1件、金融商品等取引名目(もうかります)詐欺が1件。発生月は4月2件、6月3件、8月1件、10月1件、11月1件。
金融機関やコンビニエンスストアなどでの水際阻止は14日現在で16件(阻止額は計2,318万円)あり、既に昨年1年間(8件)の2倍に上っている。
また、最近の特徴として、前日に電話、その時は風邪をひいたなどと言うだけで、翌日に再び電話して金を要求するケースが増えているという。
特殊詐欺防止対策として、県警察本部では「ライポくん安心メール」や「ヤフー防災速報」で警戒情報を配信するほか、「だまされた振り作戦」への協力を呼び掛け、県では「働き盛り世代による特殊詐欺撲滅プロジェクト〜俺の恩返しプロジェクト」として、自分の親や祖父母を詐欺から守るための講座開催や被害防止協力企業・団体認証制度への加入促進を図っている。
須坂署でもあらゆる機会を通じて注意喚起に努めており、去る10月16日に開催した竜の里須坂健康マラソン全国大会でも署員13人が特殊詐欺被害防止と交通安全を呼び掛けるのぼり旗を掲げて走り、視覚で訴えた。
2016-11-19 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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