須高地区から褒章に1個人1団体、叙勲に1個人が受章(1)

2017-04-29 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 政府は28日付で春の褒章受章者722人32団体を発表した。長野県関係では10人1団体が対象となり、須高地区では篤志面接委員の青木功さん(90、須坂市村石町)が矯正教育功績で藍綬褒章、須坂手話サークル(長坂三由紀会長、会員20人)が社会奉仕活動団体で緑綬褒章を受章した。
 青木さんは須坂市村石町出身。上高井農学校卒業後、小学校教員と長野県警察官を経て、自営の果樹農業に従事した。平成10年から長野刑務所篤志面接委員として現在まで19年間務めている。県警交通課や交通安全協会での経験を生かし、交通犯罪の被収容者を対象に指導している。
 「道路交通法を中心に、社会復帰を願って指導する。被害者の無念を忘れず、自己反省し同じ過ちをしないと誓うことが大切と訴える。心を込めた指導を心掛け、立ち直った姿に接した時は生きがいを感じる。復帰後の彼らが力を発揮できる社会の支援もお願いしたい。受章は皆さんの協力の賜物、共に働いた仲間を代表して受ける」と感謝。
 須坂市教育委員長、須坂市青少年健全育成市民会議会長、須高交通安全協会長、人権擁護委員連合会須高部会長、県少年友の会連合会副会長、民生児童委員、JA須高理事などを務めた。
    ◇
 須坂手話サークルは昭和47年に設立。ろうあ者の生活と権利を守り、意思疎通を円滑にするため手話の研修・普及、通訳者の育成などに取り組んでいる。
 主な活動として、ろうあ者から手話を教えてもらう学習会、交流を通じてろうあ者の生活や置かれている現状を知る交流会を毎週開いている。
 また、手話通訳者の育成・技術向上と共に、小中学校からの依頼で手話教室を開き、ろうあ者と児童生徒をつなげる活動も展開している。ろうあ者と共に防災訓練に参加、災害時を想定した支援も行っている。
 活動は当初の頃から須坂市聴覚障害者協会と共に互いに学びながら行ってきた。昨年は手話言語条例が施行され、手話を普及する環境が一つ整った。  
 長坂さんは「小さな団体が立派な章をいただき光栄、皆さんに関心を持っていただく一つのきっかけになったと思う。聴覚障害者協会と共に頑張ってきてよかった。先輩方や皆さんの支えがあってこそと感謝。今後も地道に活動を続け、ろうあ者の福祉の向上につなげたい」と話す。

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