2017-07-22 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は25日、健康づくりや農商工業関係団体などで組織する「信州須坂健康スムージー推進協議会」を立ち上げる。須坂は果樹産地で野菜も多く栽培されていることから、それらを使ったスムージーの開発・普及を図り、市民の健康増進や飲食店などでの販売による誘客・経済効果、農産物の地産地消などにつなげたい考え。本年度の国の地方創生推進交付金840万円を受けて取り組む。
一般的にスムージーは、凍らせた野菜や果物などをミキサーでシャーベット状にした飲み物。栄養素や食物繊維などを、手軽で効率的に摂取できるとして人気を集めている。
市健康づくり課によると、須坂市は若者を中心に野菜や果物の摂取量が少ない。一方で、国民健康保険の疾病別診療費構成では、がんなどに次いで、循環器系疾患が多く、その中で高血圧やくも膜下出血の割合が高い。野菜や果物の摂取は、高血圧などの予防につながるという。
市は昨年度、須坂産の果物や甘酒、豊丘で栽培が盛んな野菜「ケール」などを使ったオリジナルスムージー6種類を開発。湯っ蔵んどで販売したり、ウェブサイト「クックパッド」にレシピを掲載している。
推進協議会では、新たなオリジナルスムージーの開発や、イベント、コンテストなどを通じての市民への普及、研究機関などと共同での機能性調査のほか、販売飲食店の拡大、そのための研修会の開催、専用ミキサーのリース、市場調査によるニーズの把握、先進地視察なども行う。
事務局の市健康づくり課では「スムージーは若者に受け入れられやすく、野菜、果物の摂取量の増加が期待できる。産業振興や地域活性化にもつなげたい」と話している。
なお、スムージー関連事業については、6月市議会で▽販路拡大など健康福祉部で取り組む事業なのか検討すべき▽一般家庭への普及を主目的にした事業展開を検討すること―などとする付帯決議が可決された。
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