【須高の観光地】緊急事態宣言の発令地域が拡大で県外客伸び悩む

2021-08-07 10:00 am by 須坂新聞

観光 icon 政府は30日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い8月2日〜31日、発令中の東京に加えて首都圏3県などに緊急事態宣言の発令を決定した。夏の観光に期待している須高地区の観光地では「これでまた県外からの客足が遠のいていく」と落胆の声が聞かれた。
 発令決定が報じられた最初の日曜日となる1日午後2時ごろ、小布施町の北斎館駐車場にバス1台が入ってきたほか、観光客の姿はまばらだった。
 埼玉県から訪れた母娘は「モンブランを食べに来た。小布施は落ち着いた町並みが好き。思ったより人が少なくて残念」、愛知県から訪れた60代夫婦は「北斎館目指して20年ぶりに来た。当時とは人出が違う。車で日帰り、真っ直ぐ帰るので感染予防になる」。
 県内のバス会社の乗務員は「埼玉県の高齢者中心のツアー。7、8月の利用は例年の8割減。この仕事が終われば2週間自宅待機。緊急事態宣言の地域拡大でさらにキャンセルが増えると思う」と心配顔で話した。
 北斎館前で駐車場整理していた職員は「7月の4連休ではもっと多くのバスが来たが、昨日は4台、今日は2台目。いい調子だと思ったが」とこぼした。
 北斎館は31日、8月1日で計約400人が入館。昨年比で倍増、例年比で半減。同館は「ワクチン接種が進んだことから昨年より増えたが影響はこれから」と心配していた。
 町営のおぶせミュージアム・中島千波館は両日で計103人、?井鴻山記念館は計141人が入館。両館とも昨年比で2倍強増え、例年比で半減。両館は「感染予防して来られる高齢者が多くいた。学校の夏休みで家族での来館も目立った。コロナ禍だからこそ美術館でリフレッシュしてほしい」と話す。
 また、7月22〜25日の4連休は、各美術館とも昨年7月の4連休より微増、例年比では半減している。
 昨年はコロナ禍の中、政府がGoToトラベルキャンペーンを打ち出した。今年は緊急事態宣言の発令地域が拡大されたが、昨年より人出は多い。
 栗菓子店役員は「昨年との比較は意味がない。緊急事態地域の拡大は確かに痛手。だからこそ客のニーズに合わせた商品開発などに努めたい」と話す。
 須坂市仁礼町の仙仁温泉岩の湯では、首都圏3県などに緊急事態宣言が発令された影響でお盆中の予約が数件キャンセルされた。金井辰巳社長は「コロナ対策での旅の制限は経済面だけでなく心身の健康に影響があると思う。先日宿泊した若い女性は『精神的にまいっていたが癒された』と喜んでいた。サービスに徹する」と話す。
 信州高山村観光協会の中村正敏会長は「大都市圏からの移動がなく県内だけで観光を回すのは難しい」と吐露。「感染が収束に向かうかと思えば駄目になる。オリンピックは無観客でも人は動いていて矛盾を感じる。政府の無策としかいいようがない」と憤った。

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