2021-08-28 07:00 am by 須坂新聞
停滞前線による大雨の影響で千曲川が増水し、須高地区でも河川敷を中心にリンゴなど農作物が大きな被害を受けた。2019年10月の台風被害に続く苦難に、被災した農家たちは肩を落とす。離農などを心配する声も聞かれた。
小布施町は千曲川河川敷を中心に被害。リンゴやモモ、クリなどの果樹が冠水した。
河川敷に畑を持つ農家の60代男性は「10年に1回ならまだしも、2年おきに(大雨が)くるとは…。こんなに頻繁に降るのは予想外」と嘆いた。
増水の影響で畑に散乱する流木やごみを片付ける必要があり、「残しておくと来年以降の農作物に影響する。大変な作業だが、収穫と違って喜びがないのでつらいですね」。
須坂市では千曲川河川敷内の福島から相之島にかけて畑が浸水。
村山に畑を持ち、モモやネクタリンを育てる農家の70代男性は「雨が長く続いたので定期的に消毒をしていても病気が心配」。
リンゴを育てている村山の70代男性は「2年前(台風19号)に比べると、水の勢いが弱かったので、ごみはあまり流れてこなかった。それでも木やリンゴは泥水をかぶってしまって…」。一昨年の台風や今回の大雨について「先代から水害は十数年に一度、と教わってきたが最近は毎年のようにたくさん雨が降る。これだけ水害が多いと次の世代につなぐにも、なり手が見つからない」と心配する。
福島に畑を持つ農家の70代女性も「これだけ水害が多いと離農する人も出てくる。新しく農業を始めたいと思う人もいなくなってしまうのではないか」と不安を口にした。
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