【衆院選長野1区】若林氏が初当選、篠原氏は比例で7選

2021-11-06 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 第49回衆院選は10月31日、投開票され、定数465(小選挙区289、比例区176)の議席が確定した。小選挙区の長野1区(定数1)は、元参議院議員で新人の若林健太氏(57、自由民主党)が前職の篠原孝氏(73、立憲民主党)に6,461票差で競り勝ち初当選を果たした。7選を目指す篠原氏は、重複立候補した比例区で当選した。県内は小選挙区で自民4、立民1、比例区で自民1、立民2、公明1の計9人が当選を果たした。
 投票率(小選挙区)は須坂市56.21%(前回=平成29年10月22日執行=56.62%)、小布施町64.08%(同64.12%)、高山村64.83%(同63.37%)、長野1区59.74%(同57.38%)。
 長野1区は、中野市が前回を下回り、長野市が市長選との相乗効果で関心が高まるなどで前回を2ポイント上回った。高山村は1ポイント上回った。須坂市、小布施町は前回並み。表は、長野1区の候補者別得票と市町村別投票結果、比例代表の市町村別投票結果。
 開票は、県内小選挙区では、2区、4区、5区、3区の順に報道機関が当確を打った。31日午後11時37分ごろ、1区で若林氏の当確が打たれると、支持者が待つ長野市内のホテルでは200人を超える人々が当選の喜びを分かち合った。
 選挙戦中盤まで相手方優勢との見方が伝わっていただけに選対本部の太田哲郎総括責任者は「最後の力を振り絞っていただいた。最後の力で追いついた。本当に追いついた。声高らかに万歳しよう」と発声した。
 若林氏は「全力で選挙戦を駆け抜けることができて幸せだ。(有権者に対しては)批判や文句の中に未来がないことや、課題に誠実に向き合って解決していくこと、国・県・市が直結して北信の将来をつくっていくこと、地域発展に取り組むことを訴えた」と選挙戦を振り返った。
 10年先を見据え、北信の空気を入れ替えることを公約に掲げ「コロナ後を見据えて地域経済を立て直し、未来に向けて北信の可能性を引き出したい」と力を込めた。
 小選挙区での敗北について、篠原氏は「残念な結果で熱心に支持していただいた皆さまにはおわびをしなければいけない。コロナ感染者を出さないようこれほど気を使った候補者はいなかったのではないか。それでこの結果はしょうがないと思っている」と述べた。
 小選挙区比例代表並立制での衆院選は、中選挙区制から移行した平成8(1996)年から9回目。
 長野1区は、平成17(05)年の4回目まで小坂憲次氏が、平成21(09)年の5回目から平成29(17)年の8回目まで篠原氏が当選。1区の自民党議席は12年ぶりとなった。

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